表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/45

初戦闘

 

 あれから30分ほど森の中を彷徨った俺はついにこの星在住の第一モンスターを発見した。身長は成人男性の胸あたりまであり、全身が緑色で少し耳が長い。




 棍棒のような武器を持つ奴の名前は多分ゴブリンだろう。よくファンタジー系のアニメなんかに登場している時と同じような見た目をしている。それにしても、なんだか心なしか悪そうな顔をしている気がする。


 




 単独で行動していたゴブリンに狙いを定めようと見ていると、向こうもこちらが見ていたことに気がづいたのだろう。声を張り上げながらこちらに向かって突進をしてきた。




「レーザービーム!!!」



 こちらに向かって突っ込んでくるゴブリンに対してレーザービームを放つが、この世界に来ての初戦闘というか平和な日本という国に暮らしていた俺にとっては戦うこと自体が無かったわけで




 何が言いたいかと言うとレーザービームをゴブリンに当て損ねてしまった。いや、動いているモンスターに攻撃を当てるのって初心者には難しいね。




 ゲームのコマンドバトルみたいに技を選択したら自動で当たるわけではないし。




 しかし、先程の攻撃を見て突っ込んでくることに躊躇したのかゴブリンは一旦動きを停止した。




 その隙に俺は最初よりも威力の強いレーザービームをゴブリンに放ち倒す事に成功した。あのゴブリンが最初に放ったレーザービームに怯んでくれたお陰で2発目を余裕を持って打つ事が出来た。




 取り敢えずモンスターとの初戦闘が終了したわけだが、なかなか上出来だったんじゃないだろうか。




 レーザービームの正確性を上げるとか、もっと戦闘に慣れていかないといけないとかあるかもしれないが、ゴブリン相手とはいえ危なげなく勝利出来たのだからそれを喜びたい。




 勝利の美酒を味わいながらも人や街がある場所を見つける、モンスターとの戦闘経験を積むという二つの目的を果たすために木が生い茂る森を草木をかき分けながら進んでいく。




 この大自然を彷徨うことさらに30分ほど経過したが、地球の中でも比較的に平和な日本という国に住んでいた俺には道もよく分からない森を進むという経験をした事がないし、さらに言うならば先ほどの初戦闘でゴブリンに勝利した俺は何だかんだで浮かれ気分でもあった。



 


 それが良くなかったのか、何か物音がしたほうを振り向くと、弓を持ったゴブリンらしき存在がこちらに向かって矢を放った後だった。



 

 気づいた時には矢は顔の目の前まで飛んできていたため、当然ながら俺は避けることが出来ずにそのまま矢に直撃してしまった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ