オーク再び?
「死ね!!」
という怒声と同時にこちらに矢が3本飛んでくる。
「なに!」
そしてその攻撃を交わして、驚いている相手の顔を見る。そして、やっぱりコイツかーって感じだ。
「いや、お前達が後ろから付けてきてたのには最初から気付いてるし」
「何だと!!馬鹿な!」
そう、最初からコイツらが後ろから付けていたのには気付いていた。気配察知のスキルに複数の反応がずっとあったからね。
とはいえ、アリシアも気付いてたしコイツらの尾行技術は高くは無いだろう。まぁ、そんな尾行が得意そうな雰囲気してないしな。どっちかって言うと脳筋だろう。というか驚いているけどさ、自分の尾行にそんなに自信あったのかよ。
「にしても凄いな」
「あ?」
「まさかオークに人間を尾行するなんていう知恵があったなんて。もしかしたら、学会に発表したら表彰して貰えるんじゃないかなアリシア?」
「そうね、尾行に関しては稚拙だったのだけど」
お、挑発にアリシアが乗ってくれた。別に挑発が必要なレベルの相手じゃ無いけど、打てば響くしついやってしまう。何かコイツを見てると挑発したくなるんだよな。
「まぁ、ほらそこはモンスタークオリティーだから。それにオークって考えたら充分凄いよ」
「誰がオークだ!!相変わらずこの俺様に舐めた口を聞きやがって!!」
「おぉ、モンスターが喋ってる。お見事!どこで人間の言葉を学んだの?」
人間に偽装しながら学んだのかな?もしそうなら地味に凄いよね。まぁ、この世界の事をあまり知らないから知識が無いだけで、人間の言葉を喋るオークも居るかもしれないけど。
「テメェ!!強がってられるのも今のうちにだ!」
というか、何でコイツ前回コテンパンにされたのにこんなにイキってるの?数的優位に立ってるからとか?
「こっちには10人居るんだぜ!流石のお前も内心では焦ってるんだろう」
マジでそれだけなの?まぁ、確かに数は大事な要素だとは思うけど。このスキルや魔法がある異世界で雑魚が10人集まっても怖くわないかな。
もしかしたら実は強い奴があの中に混じってるとか?そんな感じはしないけどな。
「テメェらこの前のオーク大量発生で稼いでるんだってな」
「あ!もしかして自分たちのボスがやられた復讐!?意外と仲間想いなところもあるんだ!やるじゃん」
「俺様はオークじゃないって言ってんだろうが!!」
「オークは皆んなそう言うだよね。まったく、困ったものだね」
「チッ!もういい!ここでお前を殺して金を奪う!そしてその女を犯しまくってやるぜ!!」
「あ?そうなんだ。アリシアここは俺が殺って良い?」
「お願いするわ」
「それなら期待に応えて新技のお披露目と行こうかな!」




