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vsオークキング



 手下をほとんど倒されたオークキングはこちらを見ながらゆっくりと立ち上がる。どうやら奴も戦う気になったようだ。




 遠くから見ていても思ったけど。やっぱりオークキングは大きい。通常のオークでも2メートル以上の高さがあるが、オークキングは3メートル以上ありそうだ。




 まぁ、体が大きければ大きいほど動きはトロイかもしれないけど。火力には自信があるし何とかなる気がする。




 立ち上がったオークキングはこちらに向かって突進してくる。通常のオークは動きがそこまで速くないが、オークキングのスピードは予想以上に速かった。




 3メートルを超える巨体が電車並のスピードでこちらに突っ込んでくるのは中々に迫力がある。日本で暮らしていた時の俺はこんな攻撃をされたらひとたまりも無かったが、今ならスムーズ避ける事が出来る。




 オークキングはその体からは想像のつかないスピードで縦横無尽に斧を振り回して来る。その攻撃を体を回転させながら交わし、そのままの勢いでオークキングの足を蹴りつける。




 さらに痛みで地面に膝をついたオークキングの頭部をジャンプしながら蹴りつける。普通のオークならこれで頭部が吹き飛ぶのだが、さすがはオークキング。頭から血を流しながらも何とか耐えている。




 上半身と下半身に大きなダメージを負ったオークキングは動けずいる、その隙に両手に力を込めて出力の高いレーザービームを撃つ準備を始める。



「ガァァァァ!!!」



 それに気付いたのかオークキングが叫び出すと取り巻きのオーク達が一斉にこちらに突っ込んでくる。




 俺はこちらに飛び出してきたオーク達が動けないオークキングと重なるような場所に来たタイミングで両手を向ける



「消し飛べ!!レーザービーム!!」



 出力を7割程度まで上げたレーザービームをオークキング達に放つ。その攻撃は地面抉りながら敵を消滅させた。



「やったわねユウヤ」



「あぁ」



 どうやらオークキングを倒した所でアリシアがこちらに合流したみたいだ。後ろにいたオークの大群も冒険者達がほぼほぼ倒したようで、残っているオークは10体もいないだろう。



「オークキングを倒した感想は?」



「楽しかったかな、凄い達成感がある」



「そう、良かったわね。次は私も戦ってみたいわ」



「何かアリシアって儚い見た目と違って好戦的だよね」



「失礼ね、そんな事ないわ。まぁ、お互い無事で良かったわ」



「そうだね、俺もアリシアが無事で嬉しいよ」




 これでオーク騒動は一件落着かな。







 

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