表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/45

テンプレ


「おい、ねーちゃん」



 前回までのあらすじ!アリシアという花に誘われたおっさんが登場!




 という冗談は置いといて、何で初対面の人間に何故こんなに口が悪いかというと。何かずっとアリシアをニヤニヤと見ていて態度もデカそうだし、どう見てもアリシアのことを狙っているようにしか見えないからだ。



「何かしら?」



「へへっ、俺と一緒にパーティー組ませてやるよ。cランク冒険者の俺様と組めるんだからねーちゃんは運が良いぜ」



 あー、やっぱり彼女を勧誘することが目的だったか。アリシアは美人だからなー、これからもこういう事が増えそうだな。




 今はこのレベルのおっさんだから対処は簡単そうだけど、これが面倒臭そうな貴族とかに絡まれたら大変そうだな。権力を枷に色々と言ってきそう。暗殺系のスキルとかで良いのがあれば取っとこうかな。



「お断りするわ」



「はぁ!?cランク冒険者である俺様の誘いを断るのか!」



 どんたげ自分に自信があるんだよこのおっさん。って言うかcランクでイキリすぎじゃ無い?もしかしてこの場所のドンか何かなの?




 何か他の冒険者も遠巻きに見てるだけだし。まぁ、普通に考えたら巻き込まれたく無いよね。いや、でもアリシアがぐらいの美人が相手だったら下心で助けに行かない?俺なら助けに行くけど。




 もしかしてcランクってそこそこ凄いのかな?冒険者ギルドのランクってsssまであったと思うんだけど。



「えぇ、既に彼とパーティーを組んでるから。貴方と組む気は無いわ」



「ぎゃははは!!そんな小僧と組むなんて辞めとけよ!明らかに俺様の方が頼りになるだろう!」



 おい、何かこんな小物に馬鹿にされると少しムカつくな。



「彼は頼りになるわよ。少なくとも貴方よりは100倍マシだわ」



 おー、アリシアに褒められてる。汚いおっさんを見た心が浄化されてくわ〜。



「あ!何だと!この俺がそこのガキより頼りないだって!」



「えぇ、そう言ってるの。もしかして貴方、耳が悪いのかしら」



 おー、アリシアがおっさんを煽ってる。



「テメェ!!この俺が下手に出れば調子に乗りやがって!!」



 そう言って切れたおっさんがアリシアを掴もうとしてくる。



「はいはい、アリシアへのお触りは厳禁だよ。というかそんな汚い手でさわるなよ!」



 まぁ、そんな素直にアリシアに触らせないよね。ボディガードでは無いけど俺は伸ばしてきたおっさんの手を叩く。




 とは言え、このおっさんはアリシアが魔法を使えば瞬殺出来るのかもしれないけど。冒険者ギルドの中で魔法を使うのは控えた方が良い気がする。



「何しやがるこのガキ!!テメェみたいなガキは大人しく家に帰ってママにでも泣きついてろ!!」



「五月蝿いおっさんだな。髪の毛を生やしてから出直してこいハゲ」



「テメェ!今なんて言いやがった!」



「ちょっと失礼よユウヤ。彼のは髪は寿命を迎えていて、もう生やしたくても生えないのよ」



 ニコニコしながらアリシアがおっさんを嘲笑う。何か少しそんな気もしてたけど、結構アリシアって好戦的だよね。



「それもそうだね、悪いハゲ!」



「テメェら!!よし決めたぞ!!」



「茶番にも飽きたしそろそろ帰ろうぜアリシア」



「そうね」



「無視すんな!おい、そこのクソガキ!」



「はぁ〜、何?帰りたいんだけど」



「俺様はテメェに決闘を申し込む!!」





 





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ