表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/45

パンケーキ



 アリシアに服を購入した後ホテルに着いたのだが、アリシアが想像よりも良いホテルに泊まっていた俺にビックリしていた。まぁ、俺がお金持ちなのでは無く盗賊から助けた商人が用意してくれた物だと説明した。でもこれから冒険者としてたくさん稼いでいく予定だからね。





「それじゃあ、取り敢えずご飯を食べよっか。お腹空いてるでしょ?」


 

「そうね。もう一日以上まともな物を食べていないわ」




 まぁ、彼女が陥っていた事態を考えれば食べ物に困っていたとしても不思議では無い。しかし、俺はアパレルと同じくこの街の飲食店事情にも詳しい訳ではない。


 


 ゆうに知ってる店なんてほとんど無い。だからこそこの街に帰ってから急いで探したのだ。結果として雰囲気の良さそうな女性客が多い店を見つける事が出来た。




 取り敢えず今日はそのお店に入ってみようと思う。来たばっかりだからしょうがないとは言え、もう少しこの街のリサーチとかしたいかな。




 そもそも異世界転移してすぐにアリシアみたいな美少女とパーティーを組めるなんて想像してなかったしなー。もし皇子に婚約破棄されたとかならそいつも見る目がないな。




「それじゃあ、美味しそうなお店を見つけたから行こっか!」



「えぇ、お願い」









 少し並んだけどお店に入ることが出来た俺達は少し遅めの昼食をとった。アリシアはこの店で1番人気のパンケーキを頼んでいた。




 この店のパンケーキは3枚重ねになっていてインパクトが凄くある。しかも、食べた彼女いわく凄くふわっふわの食感で美味しかったらしい。



「美味しい〜!」



 という言葉が無意識に出てくるぐらいパンケーキを食べているアリシアの顔は幸せそうだった。表情を崩して夢中になって食べている姿は、普段とのギャップもありいつも以上に可愛かった。こういう姿がこれからもどんどん見れれば良いな。




 ちなみに俺は無難にナポリタンを頼んだ。濃厚な味付けと大きめのベーコンがマッチしてシンプルに美味しかった。このベーコンが何の肉なのかは知らないが。





 食事の後はもう一度アリシアの服を買いに行くことにした。ちゃんと試着してから買った方が良いだろうし。   



 

「いらっしゃいませ〜!」



 さっそく入ったアパレルショップでは店員のお姉さんが元気に声を出している。



「本当にまた買って貰って良いの?」



 さっきも服も買って貰ったのに追加で購入して良いのかという事だろう。今日着ていた服を合わせても2着しか持って無いんだから、もう少しあった方が良いだろう。



「うん、良いよ。それに色んな服を着こなすアリシアも見たいしね」

 


「じゃあ、お言葉に甘えるわ。それじゃあ見てくるわね」



 その後いくつかの服を見繕ったアリシアは試着室で着替えながら店員のお姉さんと話していたが、どうなら買う服を決めたようだ。




 彼女に呼ばれた俺はレジでお会計を済ました。服を買った俺達はやりたかったことを済ませたのでそのままホテルに帰ることにした。
























 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ