「いい加減の湯」と「いい加減な湯加減」と「適当な湯加減」
今回は、使われ方により意味が反転するものです。
「いい加減の湯」
これは言い換えると、「丁度いい湯加減」や「いい塩梅の湯になりますでしょうか。
丁度いい温度のお湯になります、
「いい加減な湯加減」
これは言い換えると、「でたらめな湯加減」になります。
これが極まる(熱過ぎ・冷た過ぎ)と「いい加減にしろ」となります(ᐢ ᵕ ᐢ)。
これらを判別するには、文言の前後の関係の他にアクセントの位置が参考になりそうです。
丁度いい温度のお湯「いい加減の湯」のみ”加減”の「か」でそれ以外は「ん」です。
次に「適当な湯加減」です。
これはどちらだか解りません(ᐢ ᵕ ᐢ)。”いい加減”の様にアクセントの違いもなさそうです。言った本人に確認するしかない様です(ᐢ ᵕ ᐢ)。
おそらく、医療を行う際に「適切な処置」と言うのは「適当な処置」では、いい加減(→でたらめ)と誤解される恐れがあるからでしょう。
使われ方は「適当に済ます」(でたらめ)や「契約を結ぶに適当な条件」(妥当)です。
「いい加減」も「適当」も漢字にすると、妥当が本来の意味であった様に思えるから不思議です(ᐢ ᵕ ᐢ)。