自分が『プロ・アマ不問』のコンテスト開催を歓迎する理由~ジャイアントキリングは蜜の味?~
さる8月2日、『小説家になろう』上で突然発表された『第一回新人発掘コンテスト』。
出版流通を担う株式会社トーハンが主催する新しいコンテストで、受賞作は書籍化&店頭フェア開催が確約されている事もあって、ツイッター上でも話題になっておりました。
ただ、『新人発掘』と銘打っているにもかかわらず、応募資格が『プロ/アマ・性別・年齢不問』となっている事に賛否が集まったのも事実です。
かく言う自分も、応募資格を見た瞬間は「新人発掘とは……(汗)」と、宇宙猫の如き表情を隠せませんでした(笑)。
まあ、すぐに、
「上等じゃオラァ! プロ作家がなんぼのもんじゃい! ワイの傑作で返り討ちにしたるわぁあっ(震え声)!」
と開き直りましたが(笑)。
ですが、自分のような心境になれず、このコンテストの応募資格に対する愚痴や不満を漏らしているツイートも散見されました。
曰く、
「これじゃ、軒並みプロに賞を持っていかれちゃうよ……」
「『新人発掘コンテスト』なのに、書籍化経験のあるプロが参加したら、意味が無いんじゃないのか?」
「これじゃ、アマチュアは不利だよ……」
などなど……。
今回だけではありません。ネット小説大賞や、ノベルアッププラスで開催されたHJ小説大賞などでも、「書籍化作家はWEB小説コンテストに出ちゃいけない」論が、度々ツイッターのタイムラインを飛び交います。
――でも、果たしてそうでしょうか?
ぶっちゃけ、自分は、こういった『プロ・アマ不問』のコンテストの開催を得難い好機だと思っています。
え? 「どうして好機だと思うのか?」ですって?
――そりゃ、もちろん、「プロ作家と互角以上の条件で正々堂々と勝負できる」好機だからです!
……何ですか、その「何言ってんだ、コイツ……」みたいな表情は(汗)。
まあ、考えてもみて下さい。
書籍化経験のあるプロと、まだWEBに投稿を始めて間もない新人作家が、同じ土俵の上で自作の優劣を競い合えるんです。
更に、なみいる強豪を差し置いて、彗星のように現れた実力あるアマチュア作家が大賞を掻っ攫うなんて“下剋上”も度々起こります。
それを、他ならぬ自分自身が達成する事が出来得るという事です。
考えるだけで、某ヒ〇カさんみたいに、“ズキュゥ――ンッ!”と滾ってきませんか……♠ (ナニがッ?)
格下が格上を食うジャイアントキリング……皆さんも、お好きでしょう? (ニッコリ)
それに、こういったコンテストは、メリットデメリットを考えると、プロよりもアマの方が寧ろ有利だと思います。
アマ・プロ混合のコンテストで、アマチュアが賞を獲れば『プロ作家に勝った!』と、間違いなく誉れとなります。
ですが、プロ作家が賞を取っても『(プロなんだから)受賞して当然』と思われますし、逆に受賞を逃したら、否応なく『アマチュアに負けた』という印象が残ってしまうのではないでしょうか……。
何となく、参加する事によって発生するメリットよりも、デメリットの方が大きい様な気がします。
そう考えると、案外と『プロ・アマ不問』のコンテストに参戦する書籍化作家さんは。アマチュア作家さんが憂慮するよりも少なくなるかもしれません。
そういう訳なので、アマチュア作家の皆さんは、気軽に参加なさればいいんです。プロ作家が参加しているなら、尚更。
手強い実力者であるプロ作家さんの胸を借りる――むしろ、あわよくば下剋上してやるくらいの心持ちで、ね。
何せ、『落ちて当然。受かれば大金星』なんですから。気後れする事なんてありません。
正に、「乗るしかねえ、このビッグウェーブに!」ですよ(笑)。
エントリー方法も簡単。『指定されたタグを付けて、規定文字数をクリアするだけ』です。
さあ、埋もれたダイヤの鉱石たるアマチュア作家の皆さん! どんどん面白い話を書いて、素晴らしきジャイアントキリングを!
もちろん自分も、書籍化作家さんにも、他のアマチュア作家さんにも負けません!
自慢の作品を研ぎ澄まして、お待ちしております!