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その復讐は、誰が為に  作者: 麻婆茄子
第一章
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第一話

プロローグからかなり投稿が遅れました

仕事忙しすぎだろ

ーーどうしてこうなったのだろう

走りながら見える光景は炎

村が燃えているのだ

少年は村の中心にある村長の家へ走る

父と母は村長の家へ行くと言っていた

だから、村から逃げるのではなく村長の家へ向かう


ーー何が起きているのか

考えても考えても分からない

本当は分かっている、気づいている

けど、その考えを信じたく無いからひたすらに考えながら走る


ーー見たくない、見たくない、見たくない

見える光景は炎、嫌な考えしか浮かばない

だから、炎を見ないように走る


ーー聞きたくない、聞きたくない

村にある門の方から悲鳴が聞こえる

更に浮かぶ嫌な考えを振り払う為に手で耳を塞ぐ

少年の家からさほど村長の家までは遠くないがいつもよりも遠く感じる


村長の家がある前の曲がり角まで辿り着いた

ここの角を曲がれば村長の家が見える

少年は走っていた速度のまま角を曲がる


ーー村長の家が見えるはず

見えるはずなのだ見えるはずだったのに

しかし、そこには村長の家はなかった

そこには小さなクレーターが出来ていた


ーー頭が真っ白になる

言葉が出てこない

村長の家があったはずの場所へと近づいていく

今ある光景が信じられない

ふらふらと歩きながら少年はクレーターへ近づいていく

そして、少年はクレーターの近くでナニカを見つけた


父と母だった


そこには槍で一突きされ貫かれた父と母がいた

父が母を庇う形で貫かれていた

父も母も元冒険者だった

強くて優しかった父、いつも笑顔で聡明な母

だが、もうそんな父も母もいない


足に力が入らなくなる

少年はその場にへたり込んだ

少年は泣き叫ぼうにも声が出ない

ただただ涙が溢れてくる


ーーどうしてこんなことに

考えても分からない

だんだんと意識が遠のく

周りで炎が揺らめく中、少年は気を失った




「めでたし、めでたし」

と言いながら母さんは本を閉じた。


僕は母さんからこの世界のおおまかな歴史を絵本の読み聞かせのように教えてもらっていた。


「どうだった?わかりやすかったかしら?」


母さんは少し心配そうな顔をしながら聞いてくる


「わかりやすかったよ。やっぱり勇者さまってすごかったんだね。」

「カッコイイな。すごいなぁ。」


興奮しながら話す。

僕は勇者さまのいろいろな物話がとても好きだった。

だから、簡単ではあるが歴史を知って勇者さまの凄さを再認識した僕は憧れた。


目を輝かせながら僕は母さんに質問した。


「僕もいつか勇者さまみたくなれるかな?」


母さんは少し考える様な素振りをし、何かを思いついたような顔をしてから


「勇者様みたくなるんだったら勉強も剣の稽古も頑張らないとならないんじゃないかしら?」

「あと、みんなに優しくできる子じゃないとなれないわよ。」


母さんには痛いとこを突かれた。

最近、村長の子と喧嘩したのだ。


「だって、あれは、、、」


向こうが自慢話をしてくるからこっちも対抗して白熱して喧嘩になった。


「へー、勇者を目指しているのに言い訳なんてするのね?」

「わかった、わかったよ。明日謝りに行ってくるよ。」


母さんは笑顔になって

「偉いわよ。ちゃんと仲直りできたら明日はレイの好きなシチューにしましょう。だから、しっかりと仲直りしてくるのよ。」

「うん。しっかり仲直りしてくるよ。」


僕は、仲直りしてくるだけで好きなシチューが食べられるのはラッキーだと思った。

「そういえば、父さんは今日はどれくらいで帰ってくるんだろう。」

「お父さん?今日は明日の狩猟場所の下見に行ってるからそろそろ帰ってくるじゃないかしら?急にどうしたの?」

母さんは不思議そうな顔しながら聞いてきた。


「せっかく勇者さまの話を聞いてやる気が出てきたし今日から剣の稽古をつけてもらいたいなって思って。」

「なるほど、そういうことね。でも、難しいんじゃないかしら。」

「えー、なんで?早く帰ってきたらすぐできるじゃないか。」

僕はほっぺたを膨らませながら言った。


母さんはしゃがんで僕の頭に手を乗せ頭を撫でながら

「お父さんはね、明日の狩猟の準備があるのよ。明日の村総出の狩猟はね、結果次第では冬を越せるかどうかの大切な狩猟なの。だから、今日は我慢してちょうだい。」

「えー、でも、、、」

「明日の狩猟が終わればお父さんは忙しくなくなるから大丈夫よ。お母さんからもしっかりと言っておくから今日は我慢してね。」

「うー、わかったよ。ちゃんと母さんからも言ってね。お願いだよ。」

「大丈夫よ。お母さんに任せなさい。」

「ありがとう、今日は我慢して父さんの狩猟の準備を手伝うよ。」

「いい子ね。」

そう言いながら、母さんはもう一度大きく僕の頭を撫でてくれた。



「ただいま、帰ったよ。」


しばらく経つと父さんが帰ってきた


「おかえりなさい、あなた。」


母さんは帰ってきた父さんの方に行き父さんの護身用の剣を預かる。


「おかえり、父さん」


僕も走って父さんの方に駆け寄っていく。


「おう、帰ったぞー。我が愛する妻と愛する息子よ。」

と言いながら、僕を抱き上げてくれた。


「父さんは明日の狩猟の下見に行ってたんだってね。いい場所見つかった?」


父さんは僕の頭を撫でながら

「しっかりといい場所を何箇所か見つけてきたぞ。これなら今年の冬も安心して越せそうだ。」

父さんは笑顔でそう言った。


「父さん、何か手伝うことある?僕、何でも手伝うよ。」

「そうかそうか、レイは偉いな。それなら、狩猟用に使う弓の準備を手伝ってもらおうかな。」


父さんは僕の頭をもう一度撫でてから床に降ろした。


「わかった。まずは何をすればいい?」

父さんは顎に手を当て、少し考えながら

「そうだなぁ、最初は、、、」


父さんが続きを話そうとした瞬間、外で凄い爆発音が聞こえた。

その後、すぐに家が大きく揺れた。

外で何か普通では考えられない様な事が起きたということは明白であった。

2話目はもっと早く書けるように頑張ります

感想など貰えたら嬉しいです


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