近況報告その他
連載本文での告知は規約に違反するのではないかとのご指摘がありましたので、形式を少し直しました。
ご無沙汰しております。
本作「転生者は世間知らず」ですが、ご承知のとおりここ暫くお休みを戴いております。
その理由の一端につきましては、後書きの形で触れておりますが、活動報告の方でも述べさせて戴いております。
さて、本作の今後ですが……基本的な筋立てについては或る程度の目星が付いたものの、まだ文章化には至っておりません。現在連載中の「眼力無双」の更新を優先しているという事情もありますが。
とは言え、このままズルズルと未完に終わらせるつもりはありませんので、今暫くのご猶予を戴ければ幸いです。
書籍版の発売に合わせて、何らかの形をお目にかけたいと考えております。
ご存知の方もおいでかもしれませんが、拙作「転生者は世間知らず」がぶんか社様から書籍化される運びとなりました。改めて読者の方々にお礼申し上げます。
書籍版は本連載のその第一部を中心に、第二部の冒頭までを纏めたものとなります。
連載をお読みの方は既にご存知でしょうか、本作は「引き籠もり生産パート」と「お騒がせ交流パート」が交互にくるような構成になっています。書籍版は引き籠もりパートが中心となるわけですが……連載では登場人物がユーリのみ、偶に会話を交わす相手は野生の小鳥たち……という、徹底的な引き籠もり展開となっておりました。ほぼ「無人島漂流記」のノリですね。
書籍化に当たって、さすがにコレは拙いだろうとの判断から、急遽登場人(?)物を一人だけ追加する事にしました。書籍版の表紙を――ユーリより目立つ勢いで――飾っている、酒精霊のマーシャです。精霊なら魔境・塩辛山に登場させるのも、そう難しくはないだろうとの判断でした。
ただ……ヒロイン(?)を何の精霊にするか――これが中々の難問でした。無自覚チートな引き籠もりにして軽いコミュ症気味というユーリの設定に鑑みて、も一つついでにストーリーの流れに大きく影響しないという事も考えると、どういった立ち位置にするべきかが難しかったわけです。
思案の挙げ句に、〝お役立ちキャラではなく、何の役にも立たない、ただユーリの傍にいるだけのキャラ〟という方向性は決まったものの……今度は〝どういった設定にすれば、不自然でなく役立たずのキャラにできるか〟――という問題に頭を悩ませる事になりました。……「酒精霊」という怪しげな設定が頭に浮かんでからは、割とサクサク決まりましたけどね。
そういった紆余曲折というか七難八苦というか……まぁ苦労の結果誕生した彼女ですが……ご覧のように、一見したところヒロイン枠のようですが、その実態は……いえ、この先はどうか書籍版でお楽しみ下さい。
一言だけ申し添えておきますと、ストーリーの展開は「なろう」連載版の流れをほぼ踏襲しておりますが、その一方でマーシャに関するエピソードを豊富に取りそろえてありますので、連載版読者の方も違和感無くご満足戴けるのではないかと思っております。
どうか「なろう」版共々、書籍版の方も宜しくご笑覧下さい。




