事件
あほ と申します。小説家になろうというサイトを最近知って、書いてみることにしました。前々からの妄想を具体的に文字に起こして行きます。
初めてながら精一杯、主人公2人に命を吹き込んでいこうと思うのでよろしくお願いします。
グロテスクな描写が出来ますのでご注意ください。
-2019 7月23日-
警官発砲事件発生
那須 駿斗は一人の男のこめかみに拳銃を当てていた。駿斗は一言呟く。
『ごめんね、一ノ瀬』
まもなくして静寂を切り裂くように、銃声が鳴り響いた。男は泣いていた。
-1999 7月26日-
『気持ちー!なぁ?駿ちゃん』
『そうだね』
何人いるだろう、40、50人ぐらいだろうか。確か先生が2学年いると言っていた。じゃあ60人くらいか。長方形のプールに入り、それぞれがグループに別れて遊んでいた。僕達は特別泳ぐわけでもなく2人で夏の暑さと心地良さを実感していた。
『ところでさぁ、今日から僕は駿ちゃんになったんだね?』
『おー、だって俺は連で呼びやすいけど駿斗って長いからな』
『駿ちゃんのが長なっとるやんけ。』
『くーっ、細かいよねぇガリ勉野郎』バシャ
『ガリ勉じゃないし!一ノ瀬こそ少しは勉強しろよっ』パシャ
『ちょっ、やめ。小学生は遊んでればいいの!!勉強なんかやってられっか。俺はとーちゃんみたく腕っぷしの警官になるんだからな』
『警官になるにも試験とかあるってば』
『え、まじかよ』ー
ー『じゃっ、また明日な駿ちゃん!!』
『うん、また明日』
そろそろ夏休みが始まって1週間が過ぎる。
(宿題そろそろ終わらせないとなぁ)
そんなことを考えながら、いわゆる集団住宅の南向きの棟、301号室に帰る。階段も数えなくたって自然と3階で足が止まる。いつもと変わらない。
ブーッ、家のブザーを鳴らせば鍵が開いて
.......
...
(僕を置いてみんなでどこか出かけたな、これ)
カバンから鍵を取り出す。夏休み中はランドセルじゃないからさほど面倒な動作ではない。
ーガチャ 入った瞬間にムっとした熱気を感じる。
リビング隣の妹と共同の部屋へ行き、ふすまを全開にする。妹のランドセルは置いてある。夏休みだから当然の光景だ。エアコンをつける、27度。テレビを見て家族の帰りを待とう。お腹がすいたから適当に冷食のエビピラフを食べる。これがなかなか美味い。
19時をすぎても誰も帰ってこない。とうとう心配になってきた、とりあえずお風呂に入ろうか。面倒だけど明日もプールがあるので入るべきだろう。自分を納得させてタオルと洗いざらしたパンツを用意する。
ガラガラバタンッ
『ふぇ...っ』目の前が真っ暗になった。
毎年夏、我が家は湯船にお湯をためずシャワーでやり過ごす。はずなのに、湯船にはたっぷりとお湯が入っていた。いや、あれはお湯であるはずがなかった。
真っ赤に染まっていた。