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シーナリーエッセイ集  作者: 由木 ひろ
6/23

花より団子

 今日は中秋の名月と言う事で、先週から会社の同僚5人と企画して、月見にやってきました。


 月見とは名ばかりで、酒を持ち寄りバカ話して、騒ぎたい連中の集まりなんですけどね・・・。


 宴の会場は、みんなの住んでいる所から、車で一時間ほど走らせた所にある河原でした。車から、酒や、おつまみ、椅子やテーブルなどをそれぞれ抱えて、歩いて数分先に有る川の畔のやや広いスペースを目指します。途中にはススキが一面生い茂り、そこを越えたら到着です。


 準備が整い、年長者が宴の始まりを告げる音頭を取って、酒盛りが始まりました。

 毎回思うのですが、この集まり、月を見る人はほぼいません・・・。

 前回の花見の集まり同様、ただ酒を飲んで騒ぎたい人たちの集まりなんです!!


 ある程度宴が進み、私も酒が回り、気持ち良く次の酒に手を伸ばしたら空でした。

 みんなが手にしている酒以外、テーブルの上にある酒の缶は全て空になっていました。仕方ないので車に新しい酒とおつまみを取りに向かう事にしました。


 車に向かう途中、酔いも手伝ってか、何かに躓きススキの中で転倒してしまいました。

 普段ならすぐに起き上がれるんでしょうが、酒に酔っているせいと、転んだ先がススキの敷き詰められた絨毯の様に気持ち良い感覚だったので、仰向けになり、大の字で空を見上げました。


 空は雲一つなく、満点の星空が広がっています。月見に来たのに月が見当たらない?


 顔をやや動かすと、

【風にそよぐススキの隙間から綺麗な満月が目に入ってきた】


 やや離れた場所から仲間たちの楽し気な笑い声が聞こえてきます。


 一人離れた場所で私だけの月見・・・。




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