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シーナリーエッセイ集  作者: 由木 ひろ
18/23

空飛ぶラブラドールレトリーバー

 真夏の昼下がり、うだる様な暑さに涼を求め、近くを流れる大きな川にやって来た。

 河原のゴツゴツした石を踏みしめ川の流れのすぐ近くを歩いていると、川の流れに削られたのであろう、腰位の高さの崖がありその崖の上はかなり大きな広場に成っていた。

 広場では黒い大きな犬と飼い主がゴムボールを使って遊んでいる。

 飼い主が投げたボールを犬が全力で追いかけて、口で咥えて飼い主の元に届け、又ボールを投げてを繰り返している。


 よく訓練された犬だな、と思いつつ崖の下で腰を下ろして川の流れを意味も無くじっと見つめる。

 崖の下は丁度日陰になっており川の水面を通ってくる風が心地良かった。


 日の光を受けてキラキラと不規則に輝く水面に心を奪われて見つめていると。


(ドボン!)


 何か小さな物が水の中に投げ込まれたのか、小さな水柱が上がった・・・

 もしや、と思い座ったまま崖の方を振り向いた瞬間、


【青い空を背景に黒い大きな犬が手足を伸ばした状態で僕の頭の上を飛び越えて行った】


(びしゃーん)

 大きな水飛沫をあげて川にダイブした犬はしばらく姿を現さなかった。

 心配して様子を眺めていると、飛び込んだ場所より少し離れた下流から水面に顔を出し泳いで河原に上がって来た。口にはしっかりとゴムボールを咥えている。


 川から上がった犬は大きく体を揺すり水を切ると、崖を難なく飛び越え飼い主の元へ駆けて行った。


 とても泳ぎのうまい犬だと感心した河原での出来事だった・・・。







始めて泳ぎを覚えた犬ってやっぱり水中で息してしまって鼻に水が入ってゴホッてなるのだろうか?・・・

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