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モノクロ
今日も空が青い。
そんな日常でさえ、モノクロに感じられて。
自分という存在もこの世界さえも…
「僕には眩しいや…」
ぽつり、口から出てきた言葉。
ずっと引き篭っていた僕にとってこの青空はとても刺激的で。
でも、久々に朝日を浴びてみると。
「心地良いというか、気持ちいいというか…」
光のあたたかさに驚く。
自分はどれだけ日陰で暮らして来たのだろうか。怖いくらいに痛感する。
もっと、もう少し、このままで居たい…
心はとても正直だった。
そしてこんな僕が何かに気づくまでもう少し…