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明日の約束  作者: 海蒼
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プロローグ

 先のことなんてわからないなんてよく言うけれど……



 少年は(そら)を仰いだ。特に意味はない。ただ、前を見るのがとても苦しかった。

曇りひとつない青空に対して少年の心は深く(よど)み濁りきっていた。


 深く深呼吸する。

落ち着け、自分。

苦しいのは、俺じゃない。あいつだろ……

未来の事なんて言わなきゃ良かった。もっと『今』を語れば良かった。


 折角深呼吸したのに考えてしまうのは最愛の人。

きっとこれからも僕は彼女の言葉、表情、ひとつひとつに囚われ続ける……。























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