他の人には、まるごと私自身をあげるから! その男性には私の心を受け取ってほしい。
私の名前は、『西脇 莉乃香』22歳、化粧品関係の仕事をしている。
私は子供の頃から才色兼備で、勉強も容姿も凄くいいと周りにいる男性
たちによく言われる。
私は、大人たちからも男性からもチヤホヤされながら育ってきたの、、、!
私の周りの友達は、みんな男友達ばかりで、、、。
どうやら、、、?
私は、女性には凄く嫌われるらしい...。
ただただ、男性の人と一緒にいるだけなのに、、、!
私の周りには、気が付けば男性が続々集まって来るからだろう。
それって、、、?
同性から見ると? 【嫉妬】【やっかみ】なのかな、、、?
私に対して、女性は風当たらりが強いのよ。
それは、、、?
私の働く職場でもそうなの、、、。
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それと、言い忘れていた事だけど、、、?
私は、産まれてきてから男性を心の底から好きになった事がないのよ!
いつも、相手の男性から私にアプローチをかけてきて、、、。
私は、好きでもないその男性と付き合うだけ。
付き合っていく中で、好きになるだろうといつも思うのだけど、、、?
今まで付き合った男性の中で、好きになった男性はいないの!
カラダだけの関係をずっと続けているわ、、、。
私は、直ぐにその関係に飽きてしまうの。
だから、私から別れ話を切り出すんだけどね、、、!
大体は、、、相手の男性にはこう言われるのよ。
『好きな男でもデキたのか?』
『お前! 俺にコソコソ隠れて浮気してんじゃないよな、、、?』
『その男とは、、、? もう、ヤッたのか!?』
『もう一度、考え直してくれないか、、、?』
『浮気相手と直接、俺が話すから? そいつに会わせろ!』
『頼む! 俺を捨てないでくれ~!』
『他の女じゃ、ダメなんだよ!』
私が、付き合っていた彼を好きじゃなかったって、、、!
彼は、全く分かっていないのよ!
いつだって、、、!
【私の心は、そこにはなかったのに、、、。】
あっさりと、私にフラれた元彼たちは、、、?
周りの私の友達や知り合いに、こう言いふらすのよ。
『あの女は、男を心底ダメにするやつだよ!』
『莉乃香は、【魔性の女】だから! 付き合わない方がいいぞ!』
『あの女は、危険人物だよ!』
ありもしない事を、、、。
周りに言いふらすなんて! 女々しい男達どもだわ、、、!
▽
そんな時に、、、。
私はある男性に恋をしたの、、、!
私が【一目惚れ】した人なのよ、、、!
こんな事、初めてのことで、、、どうしていいのか分からない!!!
私は、この男性にゆっくりと近づく事にしたの。
この男性は、、、?
私の仲がいい男友達のお兄ちゃんでね、、、!
名前は、『椎名 和仁』28歳、会社員。
この和仁さんには、奥さんも子どもいる人なの、、、。
私は、何も知らずに和仁さんに近づいたわ。
数人で、飲んでいる席で私と和仁さんは隣同士になって、話をしていた時に
その事が分かったのよ!
しかも、、、?
彼、多額の借金をしてて、1500万円ほど残っているらしいの、、、。
私は、初めて会ったこの和仁さんに、、、。
どうしても借金を終わらせてほしいと想い、こんな話を私から和仁さんに
提案したのよ。
『和仁さんに、奥さんも子どももいる事は分かったわ! でも、、、借金の
1500万円はどうするの、、、?』
『・・・うーん? かなり難しいんだ! 家のローソもあるし! なかなか?
借金が減らないんだよ!』
『・・・私! 和仁さんの力になりたいの! 私が1500万円を和仁さんの
代わりに返してあげる! そのかわり、私と奥さんに黙って! 付き合って!』
『えぇ!? そんな事、、、本気で言ってるの? 莉乃香ちゃん!』
『もちろん、私は本気よ! 初めて好きになった人だから、、、!』
『・・・でも、今日会ったばかりなのに、、、そんな事、』
『いいのよ! 私がそうしたいだけなんだから、、、!』
『・・・うーん、分かったよ。』
*
こうして、私は好きでもない男性と関係を続ける事を選んだの、、、!
カラダをあげる分、お金を貰う。
そのお金は、和仁さんの借金のあてに、、、。
半年もすれば、、、?
1500万円もあった借金も、残り400万円までになっていったわ、、、!
『済まない、僕の代わりに借金を返してくれて...。』
『そんなの、いいのよ! 私は和仁さんと一緒に居られれば幸せなの!』
『僕も、莉乃香の事、、、本気だからね!』
『ううん!』
*
その頃、、、和仁の家では、、、?
『ねえねえ! パパ?』
『うーん? なに?』
『パパは、ママのどこが好きなの、、、?』
『可愛い笑顔かな! パパはね! ママが世界一大好きなんだよ~』
『もぉ~パパったら、、、!』
・・・・・・
『・・・莉乃香は、この現実をまだ知らない、、、。』
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