その壱 詠唱
お時間頂戴できましたらお目通しくださいませ。<(_ _)>
風騒ぐ 二日月 時計の針はその身を重ね
今日と昨日と明日とが スクランブルする今この時間
さあ魔界の扉が開き あの世からよみがえる
この世に未練残す者たちが
涙も枯れ果て 今ここにある意味を
問いつづけ 得られなかった答えを
探し求め さまよい続ける
亡者たちの叫び
愛されることのなかったことを嘆くものは
愛することさえしていない
俺ははたして愛されただろうか
俺ははたして愛したろうか
今日も狩りに出る 生者の叫びを
生血を求め彷徨い うごめく
夢を見続け何度も立ち上がる
俺たちの群れ
テーンエイジャーから小銭をむしり取って生きる
俺の望む生き様などその程度
それでも愛を求める亡者どもよ
一夜の夢に溺れよう ひと時の微睡を
すがりつけ その栄光の足元に
跪け すべてを投げ出しこの偶像に
愛を求めて 夢を求めて
苦しみもがけ 血と肉にしろ
愛されることのなかったことを嘆くものは
愛することさえしていない
俺ははたして愛されただろうか
俺ははたして愛したろうか
今日も狩りに出る 生者の叫びを
生血を求め彷徨い うごめく
夢を見続け何度も立ち上がる
俺たちの群れ
「その弐 ルビ 」も是非、ご覧下さい。