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館野 ソウシ。
都内の国立大学在学中に司法試験合格、卒業後に修習過程に入り、最終的には弁護士に。
そして数ヶ月前に、山川法律事務所、通称ヤマベンに入所した。
ヤマベンは、JR山手線沿線近くに構えるビルの一部屋を借りた、少人数構成の事務所。
扱う案件は離婚や遺産処理に自己破産などなど。
規模が大きいものでは企業の法的業務も請け負う。
まれにだが、当番制で回ってくる刑事訴訟の国選弁護人も担当することもある。
そんなヤマベン所員はとても個性的だ。
所長の山川 ゲンザブロウ。
「いやぁそれにしても毎日暑いなぁ」
中肉中背。中年男性の典型ともいえる。
温厚だが怒らせた者は地獄を見る2児の父であり愛妻家。
チーフの澤田 レイコ。
「それなら一山終わったわけですし、今夜パーっと!」
才色兼備。デキるキャリアウーマンの鏡。
頼れるがお酒が絡むと手が付けられない1児のシングルマザー。
新人弁護士の萩野 セイジ。
「そうときたら早速予約予約っと!」
傍若無人。とは言いすぎだがとにかくアクティブな男。
ムードメーカー的存在の独身。館野と共に入所。
経理の衣笠 アケミ。
「せやけど事務所からはびた一文ださへんで」
金銭主義。”この世の全ては金次第”が座右の銘のヤマベン大蔵省。
実はマルチな才能をお持ちだが、それらは謎なうら若き独身。
そして、