プロローグ
あなたは課金をしたことがあるだろうか?
現在世界で、ほとんどの人が手にしているスマートフォンそして今、問題になっている課金。
この小説は、課金の力を使い世界を変えるという話です。
「はぁー 疲れた」
と俺は声にした。
俺は高校2年生の桐山正樹、身長体重は普通、勉強と運動も平均ぐらいで、彼女もいない。言い訳をすると中学まで男子中でそこから受験したので彼女がいないのも当たり前である。
しかし、俺には誰にも言ってない秘密がある。
それは、某携帯ゲームの世界ランキングで1位になっていることだ。
そのゲームはRPGで武器やスキルをガチャで当て、主人公を強化してモンスターを倒すものだった。
最初の頃は勝っていたが、すぐに負けてしまった。
だから、俺はあれをやってしまった。
そう、課金である。課金をしてからどんどん勝っていき世界ランキング1位になった。
親が医者なので、お金はたくさんあった。
だが、そのことを親や友達にも隠していた。なぜなら、学校では、課金が悪というイメージだからだ。
あそこに一人の生徒がいる。彼は黒川新人、同じゲームをやっていて「課金しているやつは馬鹿」と言っているが、彼が課金したところを見たことがある。無課金と言っている奴ほど課金している。これは俺の考えだ。
そして俺は今、6時間目が終わり席に座っていると、地面がひかり、そして魔法陣が出現した。そして俺らは意識をなくした。
俺らは目が覚めると魔法陣の上に寝ていた。
周りを見ると、どこかの城のようだった。
すると他のクラスメイトも目が覚め、状況を理解できていない様子だった。
「やっと成功しましたわ。これでこの国も安心だわ」
そこには、金髪長い髪で、いかにもお嬢様な感じの女性が立っていた。そして魔法陣は消え、俺も一旦は落ち着いた。
「勇者様方、ようこそグロス王国へ!私はここの女王をしているクローディア・バレンタインと申します。驚いているとは思いますが、あなた方はこれから魔王と戦い倒してもらいます。」
突然、変なことを言われ、俺らも
「お前何なんだよ。ここはどこだ? 今すぐ元の場所に返せ!」
一人が言い出すと何人もがその声に同調した。
女王が困っていると
「やめないか! 女王様が困っているじゃないか。まずは落ち着こう。それからクラスで意見をまとめて話そう。」
これを言ったのは同じクラスの風間瞬、運動、勉強ともに完璧。その上イケメンに金髪 学級委員でもある。
明らかにリア充ライフを満喫していた。あの課金嫌いと言っていた、黒川でさえ、媚を売っていた。
その言葉に女子は「さすが、風間君」や男子からも「風間に言われたらなぁ。よし。みんな静かにするぞ!」とか言っていた。俺は「何なんだよ」とか思っていた。
「みなさん。静かにしていただいて、ありがとうございます。特に金色の髪の方、冷静な行動見事でした」
「別に大したことありません。こちらこそ困らせてしまってすみません。えーっと、ここはどこかの王国で僕たちは魔王を倒すために呼ばれたということですか?」
「はい。そうです」
「帰る方法はあるんですか?」
「魔王倒し、この城にある祭壇の上に死体をのせると元の世界へのゲートが開かれるようになっています。」
俺は「本当に帰れるのか?」などと思っていたが、他の生徒たちは
「異世界転移きたー」
「俺が主人公だ! チートの力見せてやる」
と言っていた。俺も少しわくわくしていた。なぜなら、よく転移関係のラノベなどを読み主人公に自分を重ねていたからだった。
「それではみなさん。落ち着いたところで、ステータスと頭で念じて下さい。すると、自分の能力がわかると思います。」
俺は「ステータス確認きたーー」と心の中でわくわくしていた。
しかし、俺はまだ知らない。このことがきっかけで、俺の扱いがどうなるかを・・・・