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その1

 甘いモノは好きですか。

 ボクは好きで好きで仕方がないのです。

 苦いモノは嫌いですか。

 ボクは嫌いで嫌いで仕方がないのです。


 苦い恋愛。最悪だったね。



 高校に入ったボクは恋をした。名も知らぬ綺麗な髪の女の子。ボクの隣に座って笑いかけてきた。

 あぁ、なんと最高な高校デビューだ!

 あぁ、なんと最高な我が人生!

 チョコレート片手に彼女を見て、メロンパン片手に彼女を見て、ポッ●ー片手に彼女を見て、クリームパン片手に彼女を見て…

 そんなことをやってるうちに「甘いもの好きなの?」とか言われてさ!

 もう発狂しそうな毎日だったわけですよ!

 けれど高校ってすごいなあ、無理して賢い高校入って良かったなぁ!なんて思ったのもつかの間だったのです。


 「えーこれから席替えをする!おまえら、入学してから二ヶ月ずっとこの席だったから飽き飽きしてただろ!さぁ、くじを引け!」

 その脳みそまできっと筋肉の体育教師の一言でボクのパラダイスは崩壊した訳でして。

 教室の中に響く喜びの声を左から右に直して脱力した。あぁ!さらばボクの楽園よ!

 くじを到底引く気にもなれず前の奴にテキトーにボクの分も引いといてくれと言ったがハッキリ言って興味がない。一番後ろの、彼女の横の席以外いい場所なんてないのだ。


 「あ~ぁ、結城くんと離れるとお菓子もらえなくなっちゃうよ~席替え嫌~!」

 「全くもう奈穂ったら、お菓子ならちょっと離れてももらえるじゃない」

 「うん…」

 耳を疑う会話が右の方から聞こえた気がした。え?もっかいもっかい言って!

 「ねえ、結城くん!席離れてもお菓子ちょうだいね!」

 「え、ななななな、奈穂さん!」

 紛れもなく、話しているのは彼女、飯田奈穂さん。そして紛れもなく呼ばれたのはボク結城ナオヤ。

 「嫌?」

 小悪魔的な瞳!きゃーもう死ぬ!まじ死にそうなぐらい幸せ!まって、これお菓子目当て?お菓子目当てだよな!そんなことどうでもいい!愛してる奈穂さん!

 「どうぞ、ど、どうぞ持って行きます!持って行かせてください!」

 緊張しながら叫んだボク。

 その声は教室中に響きわたり…

 クラスのみんなの笑い声と担任の竹内の怒鳴り声でかき消された。


 そして最悪なことにくじはなんと奈穂さんの隣だったが竹内に結城は一番前にと言われ、結局一番前の真ん中。奈穂さんはまた一番後ろのようだった。

 親友の和人の笑い声とともに高校二週目が終わった。

このサイトにあげるのは初めてです。

三日坊主なんで続かないと思いますが!

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