4時間目 散歩しよう
ほのぼのしてます。
今日は土曜日。
昨日はいろいろあって疲れちゃったので、今日くらいはゆっくり寝かせていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・にゃあ。
だぁ、寝れない。
しかも、最後のにゃあってなんだよ。
作者、今回は俺を休ませなさい。
あんただってかなりの時間休憩してるでしょ!!
だから、今回は俺を休ませなさい。
えっ!? 何? 無理?
わかったよ。起きりゃあいいんでしょ。起きれば。
俺はバカな作者の策略によって起こされた。
まったく、休日なんだから休ませてくれよ。
俺は着替えて下の居間に向かった。
結局母さんは昨日の蛇を捨てていなかった。
もちろん俺は夜遅くまで説教しました。
なので、あまり寝た気がしないのです。
居間には母さんがいた。
恵魅はまだ起きてないようです。
「母さん、おはよう。」
「あら拓海ちゃん。おはよう。」
母さんは洗濯物を畳んでいた。
「・・・。」
「・・・。」
・・・・・・・・・何故無言なんだ?
いつもなら母さんの方から話し掛けてくるのに。
熱でもあるのか?
その後も沈黙は続いた。
あまりに静かだから吐血という最終一発ギャグでもしようかという勢いだ。
もちろん、そんな事できません。
吐血が自由にできたら人間じゃないだろうからね。
「拓海ちゃん。」
急に母さんが口を開いた。
「な、何?」
俺は母さんのどんな攻撃が来るかわからないので身構えた。
「朝ごはん、作っといて。」
俺は急に力が抜けた。
はいぃ? それだけですか?
「今日は眠いから寝させてもらうね。」
母さんはそれだけ言って居間から出ていった。
眠いから口数少なかったのか。
・・・あれ?
作者・・・母さんを寝かせていいの?
(・・・。)
ああ、いいんだ。
わかった、もういいや。
俺は母さんに言われた通りに、朝飯を作って食べた。
そして洗濯物をたたみ(ってか、最後までやってけよ)、洗濯物を干し(これも途中じゃねーか)、掃除機をかけた(あ、これは自分の趣味ね)。俺は全部終わり、ソファで漫画を読んでいた。
ってか俺は専業主夫でもやっていけるんじゃないか?
っつーか、俺の休日・・・こんなんでいいのか?それじゃ、午後からは散歩にでも行きますか。
さて、午後になりました。
二人はまだ寝てます。
ということで、俺は散歩してます。
なんだかいい天気です。
良いことありそうです。
「拓海ぃ。」
誰かが俺にしがみついてきた。
それは小雪ちゃんだった。
「小雪ちゃん。」
「おはようです。」
・・・いや、もう昼過ぎですよ。
「こんなところで何してるの?」
「散歩です。」
「そうなんだ。」
俺は小雪ちゃんと一緒に(っていうか離れません)公園に向かった。
俺達は公園のベンチで休むことにしました。
「ああ、いい天気だね。」
「ですよ。」
俺達は日を体中に浴びていた。(小雪ちゃんは光合成といっていた・・・なんのこっちゃ。)
はっきり言って気持ちがいい。
また睡魔が襲ってきそうだなぁ。
「拓海?」
「ん? 何?」
「拓海は魔法が使えないのですか?」
「うーん、まぁね。」
「そうなんですか。ちょっと残念です。」
「どうして?」
「色々あるのですよ。」
「そっか・・・色々、か。」
・・・なんだそりゃ?
「拓海は小雪の事を小雪って呼んでほしいです。」
「ん、どうして?」
「色々あるです。」
「そっか・・・色々、かぁ。」
・・・だから、色々ってなんだよ。
「小雪ちゃ・・・小雪?」
「?」
「小雪は何の魔法が使えるの?」
「小雪はなんでも使えますよ。」
「そっかぁ、なんでも・・・あれ?」
恵魅は確か一人一つしか使えないって言ってたような?
「どうしたですか?」
「いや、魔法って一人一つしか使えないんじゃなかったっけ?」
「にゃあ。小雪は珍しいですよ。」
「へぇ。」
「麻奈美も同じですよ。」
「天宮さんも!? へぇ。」
12へぇを贈呈しよう。
ということは、俺はこの二人とは正反対の立場なのか。
「そういえば小雪っていくつなの?」
「拓海!」
初めて小雪が強い口調になった。
「は、はい?」
「女の子に年を聞いてはいけませんよ。」
「あ、すいません。」
小雪もたまにはこうなるんだな。
気をつけよう。
それから俺達はどうでもいい雑談(雑談自体がどうでもいい事なのだが)をして家まで送ってあげた。
小雪の家は『月光荘』というアパートだった。
そこは二階建てで、小雪はなんでも天宮さんと暮らしているらしい。
まあ、色々あるらしいから特に聞きはしなかった。
・・・だから色々って何だよ。
すっかり遅くなってしまったらしく、辺りはもう暗くなっていた。
星が綺麗だなぁ。
俺は家のドアを開けた。
「拓海ちゃーん」
「うぎゃーー!!」
俺はいきなりの奇襲に状態を崩した。
あぁ、かなり油断したなぁ。ってか、腰いてぇ。
「もう、どこ行ってたの?」
「どこでもいいでしょうが。ってかどいてください。」
「はいはい。」
「はいは一回でいいの。」
「はーい。」
まったく。どっちが親なんだか。
「それじゃ、夕飯にしようか。」
「うん。」
こうして俺の休日は終了した。
はあ、今日も疲れたなぁ。
さて、夕飯食べて寝ますか。
・・・・・・あれ?
そういえば、恵魅は?
(恵魅は一日中寝てました。)