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第4話「夜の密会」
それから二人は、夜に会うようになった。
偶然を装いながらも、どこかで約束しているような感覚があった。
短い会話と、長い沈黙。
それでも、その時間は不思議と心を軽くする。
「戦わなくていいなら、それがいいのに」
リナの言葉は、静かだったが重かった。
レイは答えられない。
守るために戦っているはずなのに、その理由が曖昧になっていることに気づいていた。
リナもまた、同じ迷いを抱えている。
敵として生きてきたはずの現実が、少しずつ揺らいでいく。
危うい関係だと分かっている。
それでも、この時間を失うことの方が怖かった。




