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君と交わした嘘  作者: あいぼ
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第20話「崩れる前の静寂」



何も起きていないのに、すべてが終わりに近づいている気がする。


なぜかは、わからない。


会話は続く。

笑顔もある。


でも、その奥にある“何か”が、完全に変わってしまった。


「ねえ」

呼びかけた声が、やけに遠く響く。


伝えなければ。

今なら、まだ間に合うかもしれない。


そう思うのに、言葉が出てこない。


沈黙の中で、時間だけが過ぎていく。


このまま壊れるのか、

それとも――


選べるはずなのに、

何も選べないまま、夜が深くなっていった。


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