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AIで小説って作れるのか?  作者: 気まぐれ屋さん
エッセイ的なもの
1/10

1.まだまだAI君は無難なものしか作れないらしい

作者「いけね、今日は猫の日だ。ネタは温めているけれど、本文がまだ半分くらいしかできてねーや。フリー〇ン見る前に書かなきゃ。そうだ、AIに手伝ってもらおうかな? geminiのなろう小説を作ってくれるGEM君を起動、いせ猫の小説データを全部読ませて、っと。「これを参考に、主人公はトミタ(猫)で、猫の日を題材に短い話を書いてください。」これでどうだ!」


(なろう小説を作ってくれるGEM君:最初に提示されたアイデアを元に、「小説家になろう」に掲載されているようなエンターテイメント小説を作ってくれる。設定や人物などは勝手に設定し、1話につき4000文字くらいの物語の執筆を始める。ユーザーが続きを促すと続きを書く。修正を促すと修正した物語を書く。)


小説を作ってくれる。


作者「……ふむ、解釈違いは起きていないようだ。しゃべり方が間違っているが、まあ許容範囲か。だが、ネタが無難過ぎてつまらんな……やっぱ自分のネタで書くか」


返ってきた結果が以下のようになった。


-------------------------------------------------

承知いたしました。ご提示いただいた資料の情報を元に、主人公トミタ(猫)による「猫の日」を題材とした掌編を執筆します。


作品の雰囲気やトミタの口調(お人よしな元研究員のオッサン猫)を再現しつつ、魔獣都市マタタビでの賑やかな一日を描きます。

----------------------------

異世界で猫になりまして 特別編:猫の日は、猫が猫を祝う日?

「にゃー(おーい、ヨツバ。朝から何をバタバタしてるんだ?)」


 俺は雑貨屋クローバーのカウンターにある定位置、お気に入りの座布団の上で欠伸を一つした 。

 元は膵臓癌で亡くなった四十一歳のオッサン。今は女神ハーディスのドジでデブ猫として異世界転生した、自称・肉球魔王だ 。


「猫さん、起きたの? 今日は二月二十二日、『猫の日』ですよ! 元日本人として、この魔獣都市マタタビで盛り上げないわけにいかないじゃないですか!」


 赤髪の元女子高生、ヨツバが鼻息荒く宣言する 。

 この世界に「猫の日」なんて概念はないはずだが、彼女の勢いに押されたのか、店の中には猫耳の付いた装飾や、ネコ科魔獣たちが喜びそうな特製マタタビ香料入りのクッキーが山積みになっていた。


「にゃー(いや、ここは魔獣都市マタタビだぞ。住人の大半がネコ科なんだから、毎日が猫の日みたいなもんだろ)」


「何言ってるんですか。今日は特別な日。猫が、猫のために、猫を愛でる……あ、これ、トミタさんのことですね」


 ヨツバはニヤリと笑うと、俺の首輪型PCを操作し始めた 。


「はい、雑貨屋クローバー公式チャンネルで『肉球魔王様・猫の日限定モフり放題チケット』を抽選販売! スタート!」


「にゃー!?(おい、勝手な商売をするな! 俺の尊厳を何だと思ってるんだ!)」


 慌てて抗議するが、時すでに遅し。

 首輪型PCからは「チャリンチャリン」と、電子マネーの決済音が鳴り止まない 。


 数分後、店の前には行列ができていた。

 一列目は、常連のネルやマック、アウレネといった面々 。

 二列目には、火車や金の亡者といった魔獣都市の幹部たちまで並んでいる 。


「猫さん! 久しぶりに思いっきり抱っこしてもいい!?」


 ネルが目を輝かせて突進してくる 。


「にゃー(分かった、分かったから……。ネルはいつも通りでいいだろ)」


 体感十二キロの巨体をネルの腕に預ける 。

 ネルは幸せそうに顔を埋めてくるが、その後ろでは錬金術師のマックが「師匠の毛並みを鑑定して、新作ブラシの参考に……」とブツブツ呟きながら怪しい光を放っている 。


「肉球魔王様、本日の売上の三割をマタタビ広場の維持費に回す計算でよろしいでしょうか?」


 金の亡者が金貨を抱えたまま、ビジネスライクに順番を待っている 。


 結局、その日は一日中、代わる代わる誰かに抱き上げられ、肉球を触られ、美味しい(猫用の)おやつを献上される羽目になった。

 元・人間の理性としては「猫扱いはもういいだろ」と思う反面、至れり尽くせりの待遇に「これこそが猫になった醍醐味か」と、つい喉がゴロゴロと鳴ってしまう。


 夕暮れ時、ようやく客足が引いたカウンターで、俺はぐったりと横になっていた。


「お疲れ様です、猫さん。これ、私からの猫の日プレゼント。キンキンに冷えた『特製・魔力入り麦ジュース』です。見た目は完全にビールですよ」


 ヨツバが差し出してきたのは、見た目も泡立ちも黄金色の飲み物だ。

 猫の体になってから、大好きなビールは自重してきたが、今日くらいはいいだろう 。


「にゃー(……お前、たまには良いことするじゃないか)」


 麦ジュース(実質ビール)を舐めながら、俺は一息つく。

 研究員時代には考えられなかった、騒がしくも温かい猫生だ。


 ふと、店内の鏡に映る自分の姿を見る。

 四次元空間や鑑定なんてチートスキルを持った神であり魔王。だが、ここに居るのは、ただのデブ猫だ 。


「にゃー(まあ、悪くない一日だったな)」


 俺は満足げに尻尾を一振りして、心地よい疲れとともに眠りについた。

 猫の日万歳、といったところか。


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