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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
94/119

94話 夕食

2月11日 水曜日 夕方


咲の父 上杉真と母、上杉和美は祝日で家にいた。

夕食を何にするか、決めかねていた。

咲は部屋に籠り、作詞をしていたが、いまいちの

できだった。

下のリビングから、和美は「咲〜夕飯何食べたい?」と声を掛ける。

咲は「何でもいい!」と邪魔をしないでくれと言わんばかりの返事をする。

真は「酢豚でいいんじゃないか?」と提案する。

和美は「あっ、酢豚いいわね!酢豚にしよっか?」

と酢豚に決まった。

「買い物行かないとね、人参、ピーマン、玉葱、 鶏肉あとパイナップルか?」そう和美が言うと、

真は、「パイナップルはいれないだろ!あれ程合わないものはない!」そう苦言を呈した。

「パイナップル入れるに決まってるじゃない!入れるわ!」

「パイナップル入れない!断固として入れない!」

「パイナップル入れる!」

二人の口論は、二階の咲の部屋まで聞こえる程

大声になっていた。

咲は、たまらず部屋から出て、

「パパ!パイナップル!パイナップルってうるさい!」と苦情を言った。

咲は「パイナップル?パパ?これよ!」と部屋へ戻りペンをとる。


パイナップル


トマトケチャップには真っ赤な恋のスパイス

虹のバームクーヘン オーブンで焼き上がる


独りぼっち 彼のところ 今すぐに駆けるよ


うちのパパ パ パ パ パ パイナップル

汽車に乗って ポ ポ ポ ポ ポ ポ ポポっポ

後ろむいて ピ ピ ピ ピ ピピっピ

ママ怒って プン プン プン


彼とパ パ パ パ パラグアイ

世間もポ ポ ポ ポ ポポっポ

交差点ピ ピ ピ ピ ピピっピ

幹事長も プン プン プン


そんな詞だった。

咲は出来た!と歌詞を書いた紙を持って風のところへ向かう為部屋をでた。

リビングでパイナップルの論争を続けるパパ、ママに「パイナップルはいれて!」

そう言って家を飛び出した。


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