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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
84/119

84話 スパイ

翌日 水曜日


美々は桜木町の駅で昨日のギターの青年を待っていた。

22時半を回ったが現れる気配はなかった。

もしやと思い馬車道のゲームセンターに向かった。

ゲームセンターに着き、中を探すがいない。

美々は勢いにまかせカウンターにいき、

店員さんに「あの、ギター持った長髪の人今日来てないですか?」と聞いた。

店員は「あ、彼、最近来てないな 閉店までいるから来てたらわかるよ。」

「え?昨日居ましたけど、私も閉店までいたし!」

と美々は意味がわからなかった。

店員は「君が閉店までいたのは、知ってるよ 紫の髪だから覚えてる。」

美々は「おかしいな?居たんだけどな」

店員は「彼 長岡慎一(ながおかしんいち)っていうんだ、前に財布落として警察に届けたから知ってる。ねえ君高校生じゃない?補導されちゃうから帰りな」

美々は頭の中が〝?〟になったが、

なんとか詞は書けそうになってきた。


風と咲は学校の図書室でもがいていた。

なかなかアイディアが浮かばないのである。

咲は「なんかないの!風!」

風は「作詞はまかせるよ、いっそ咲のお父さんが

〝殺し屋〟かなんかだったらミステリーなんだけどな」

咲は「うちのパパが〝殺し屋〟の訳ないでしょ!

せいぜい〝スパイ〟よ!‥〝スパイ〟っこれよ!」

と言い咲は、一心不乱に筆を走らせた!


パパはCIA


パパの仕事は輸入雑貨の買いつけ

多分それは仮の姿


私の推測が正しければ

パパの仕事はCIA


私見ちゃったの

午前3時にお家の前で

外人さんに何か渡していた


多分 多分 多分 CIA

きっと きっと きっとCIA

絶対 絶対 絶対 CIA!


そんな詞だった。


風に見せると風は目をつぶり、足でカウントをとっている。

目を開けて「書けそうだ 帰るよ」

咲「あとお願い!」

2人は図書室を後にした。

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