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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
68/119

68話 私はけやき

だだニイはそくざにキーボード周りのチェックにはいる。

ほんの2、3分で原因がキーボードミキサーにあることをつきとめる。

即座にADさんにダイレクトボックスの追加をお願いして、ミキサーを介さずにキーボードを直接つないだ。

ものの5分で復旧させてみせた。

流石 プロのローディである。

キャンディは〝私はけやき〟の収録に入る


1コーラス目の穏やかな詞から2コーラス目に入る


ある朝私は 悟りました

今日私は切られるんだと

切られるんですね サヨナラですね


私の役目は終わりました

夏を乗り切るためや 秋を彩る役目も

終わりました サヨナラですね


私がいないと知り あの少年達は

寂しがってくれますか?


間奏


目を覚ました時

私は小さな芽でした。

大きな幹もなく 幾多の枝もなく

小さな小さな 小さな芽でした


これから私はどうなるのでしょう?

まだ大きな役目があるのでしょうか?

街が大きく大きく変わります

街が大きく大きく変わります


キャンディはやり切った。


場内からは、深く静かな歓声が上がる


三田が「随分比喩がですね 中学生らしくない

メッセージ性がありましたがどうでしょう!?」

審査員の一人が「ぼくは、好きだな 70年代

フォークの匂いがして、演奏荒削りだけど

勢いあるね!感心しました。」

とある程度の評価はもらった。

司会席をキャンディは退場した。


脇で上川が出迎えてくれる。

「皆んなやったな!僕は大満足だよ 今週で落ちたとしても、全国で見てる人は〝キャンディ〟を覚えてくれるよ!」

玄も「みんなバッチリだよ ただニイのお陰だよな!ただニイがいてくれると安心できる!」

皆 ただニイに礼を言った。

ただニイは、「今週で落ちるなんていわないで

来週も俺に仕事くれ!」 

そう言って皆んなを、笑わせた。


次は〝タブー〟であり。

三田がタブーを紹介し司会席前にタブーの3人があつまる。

三田がいくら質問しようと 

宮森は「ええ、まあ」とか「テキトーに」とか

無愛想である。

三田に「随分 無愛想ですが⁈」と突っ込まれると

相川が「ロッカーですからね!無愛想がいいんですよ!では演奏お願いします!」とフォローした。

タブーはステージへ向かった。


〝蜜〟を演奏始めた!

宮森はカメラ目線で唄う!

歌詞がリハーサルと違う!

よりエロティックになり

挙げ句 放送禁止用語が飛び出した!


流石に撮影中止になった。

スタジオ内は騒然としている。

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