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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
66/119

66話 髭

〝タブー〟の宮森 丈はフェンダーの赤のストラトを持っている。

黒のレザージャケットによく映える。

おもむろに、ギターをかき鳴らす!

カッティングに時折リードをいれる!

巧い!

そこにベースとドラムがリズムインする。

どうやら〝蜜〟という曲である。

ハスキーなボーカルである。

そのハスキーな声で〝蜜〟エロティックでキワドイ歌詞を唄う。

正統派R&Rである。

まだスタジオにいたキャンディのメンバーは

見入ってしまう。

カッコいい 皆口には出さないが羨望の眼差しで

注目する。

玄が「これは、凄い〝ya ya〟ですらかすむ」

風は「巧い人って一杯いるんだね」

そう言ってスタジオを後にした。

風は、出口で長身のベレー帽を被った 顎髭(あごひげ)を貯えた青年にぶつかる。

「おっとごめんよ!おっレスポールだね!出演者かい?」ときかれた。

その〝髭〟はレスポールJrを持っていた。

風は「すいません!そうです出演者です!」

髭は、「見たとこ、中学生か高校1年生くらいだけど もうギブソンかよ!しかも出演?こりゃ

手強いな!」

そう言って頭をボリボリ掻いている。

髭は「俺は〝イエローキャブ〟ってバンドでボーカルの〝ノッポ〟だ宜しく!」そう言って風に握手を求めた。

風は右手を出して握手した。

その握手したてで耳にかけてあったタバコを取り 

吸おうとしたが

「いけね!ここ禁煙だよな!」

と言って笑いだした。

風は気のせいか〝酒臭い〟と思った。

案の定 ジーンズのポケットからシルバーの

ウィスキーボトルを出して口に含んだ。

若干千鳥足でスタジオに入っていく。

そのあと7、8にん〝イエローキャブ〟のメンバーらしきバンドマンがあとに続く

ホーンセクションまでいる。

玄は、「こりゃまた手強そうなバンドだ 俺ら

一週目 大丈夫か?」

と玄にしては、弱気だと思ったが

玄だからこそわかる〝手強さ〟だった。

風達は楽屋に戻った。

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