表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
65/119

65話 ブルーローズ

楽屋で待機していると、ADさんからリハの呼び出しがかった。

キャンディのメンバーと上川、 だだニイは   スタジオに向かった。

スタジオまでくると、中から演奏が聴こえる。

ハードロックである。

〝ya ya〟だ!

〝ya ya〟は〝ブルーローズ〟という曲を演奏していた。

スピーディーでしかも哀愁のある曲である。

菜々のギターも凄い!

髪を振り乱し壮絶なギターを弾いている!

〝ya ya〟を見て咲のスイッチが入る。

風の方を見て「負けたら許さないから!」とハッパをかける。

スタジオは5台のカメラが〝ya ya〟を追っかける。

リハが終わった。

転換である。

キャンディの番となり、ギターアンプの側に行き

菜々に風は話かける。

「久しぶり」「久しぶり」

菜々は風の〝チェリー〟を見て

「ギター変えたんだ!ギブソンじゃん!」

そう言って風に近寄る、はたから見たら

抱き合っているようにも見える。

風は、咲の事がきになり咲を探すと

レザージャケットの長髪の男となにやら楽しそうに

話している。

それはそれで風は気になった。

菜々が「頑張ってね!まさか一週で脱落しないでよね!」そう言うと風は

「そっちこそ!」と目一杯の強がりをいった。

キャンディのセッティングはただニイの手伝いもあり順調に終わった。

長髪の男との話に夢中になってる咲を呼ぶ

咲は慌ててマイクの前に立つ。


〝私はけやき〟を演奏する。


私はけやき ある家の庭にあります

緑の葉広げ 木陰もつくります

少年たちの一塁ベースにもなります


私の歳は 250くらいでしょうか?

君のお爺さんの お爺さんとも

遊びました 遊びました


地震も知ってます かなり揺れました

戦争も知ってます 火の手が迫りました

危なかった 危なかった


徒然なるままに あまたの人達と

暮らしてきました 暮らしましてきました


ラテンの陽気なビートにスタジオの空気は

〝ya ya〟の緊迫した空気から

一気に和やかな空気に変わる。


演奏が終わり ADさん達が確認をして

ステージを風達は片付ける。


風達に上川が近づいてくる

「いい曲じゃないか!アレンジも上達してる!」

上川は手ごたえを感じていた。


次は、〝タブー〟というスリーピースバンドである。

全員革のジャケットで統一してる。

宮森 丈はサングラスを外し

エメラルドグリーンの瞳がスタジオを見渡す。


どんな曲を演奏するんだろ?

風は気になった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ