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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
47/119

47話 登場

期限最終週


玄のカウントでリズムインする

イントロは、サギの切ないフルートのメロディではじまる。

太陽のラジオである。

咲の詞に従うようバンド全体が離れ離れの男女の 悲哀をかなでる。

疾走感を伴って。


良がラジカセのポーズボタンを押す 

玄「出来たな」

サギ「出来た」そう皆、落ち着いた口調で感慨に浸る。

咲の切ない詞が、シリアスな雰囲気を作っていた。

良「ヒットしたら、美香ちゃんと海外旅行行こ!」

そんな冗談をいうと、

咲が「ハネムーンね!」とからかった。

場は和んだ。

皆は、明日10時、八千代台集合を確認し、

その日のリハは終了した。


MCプロダクション 応接室


上川英二がキャンディの新曲〝太陽のラジオ〟を聴いて目を細めている。

キャンディの5人は、自信あったが何と言われるか

不安であった。

曲が終わると上川は「作詞作曲は、咲ちゃんと風くんかい?」と聞いてきた。

風は、「そうです!」と答えた。

上川は「いいね!咲ちゃんの、悲しみ、希望が入り混じったいい詞だし、メロディもそれになぞって雰囲気をだしている。アレンジも合格だ!」

5人は皆明るい表情をし、胸を撫で下ろした。

上川は続ける「正直、先月〝宿題〟を出した時は厳しいかな?って思ってたんだよ でも皆んなは

プレッシャーを越えこの曲を作った。素晴らしいよ」

5人は締め切りのプレッシャーを味わった。

プロはこんな〝産み〟の苦しみを感じているのかと

知った。

上川は「そんなキャンディに更に成長してもらうために、今回のレコーディングに〝鬼〟プロデューサーを用意したんだ!厳しいぞ!」

そう言うと、ノックがした。

「噂をすれば、来たみたいだね、どうぞ」

そう言うと扉がバタンと開いた!

「みんな久しぶり!」

『番長さん⁈』

番長は、「鬼プロデューサーの〝番長〟です 

ガハハ!」と巨体と長髪を(なび)かす

笑っている。

番長とは、千葉県大会でキャンディの為に反乱を

起こしてくれて以来であった。

上川は、「僕もね、考えたんだよ 誰がいいかな?って それでねあの時あれ程〝キャンディ〟を応援してた、番長さんがいいかな?って思って声かけたら、番長さんが是非やってみたいって引き受けてくれてね!」

番長は、「おまえらシゴくのが楽しみだよ!」

風は「ありがとうございますあの時は!良かった〜番長さんで」口にし他のみんなも安堵した。

番長は、「俺は厳しいぞ!俺で良かったなんて

直ぐに後悔させてやる!ガハハ!」

また、大笑いしている。


レコーディングは、10月11、12日に決まった

11日がリハで12日にレコーディングである。

上川は、「11日東京に泊まっても大丈夫かい?」

と確認しみなは、大丈夫ですと答えた。


キャンディのメンバーは上川の粋なはからいに感謝した。


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