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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
46/119

46話 太陽のラジオ

翌日 月曜日


風が登校すると咲が近づいてきた。

咲は、「昨日何処へいってたの?」と聞いてきた

風は、気分転換にお茶の水へ楽器を見にいっていたと嘘をついた。

咲は「ふ〜ん」とだけ言って、

「これ」と言って一枚の歌詞を渡した。

「またダメかもしれないけど見てみて」

そう言って日曜日のことは、深く聞かなかった。


太陽のラジオ


西に沈む太陽が

貴方の心へ語りかけ


月が浮かぶ東の彼方

あたしの想いが照らしてる


ふざけ過ぎた日々の後に

痛みをともなう二人のディスタンス


悲しみを吹き飛ばして

涙を拭って いつも未来信じられる


太陽のラジオから流れるメロディ

いつも一緒にきけたらいいのにねえ


そんな歌詞だった。

咲は昨日、菜々さんに会った事を知っているのか?

急に風に罪悪感と咲の切なさが襲い掛かる


ふっと自然とメロディが浮かぶ

逃しちゃダメだ!


そう思い学校を飛び出して家に向かう!

家に着きギターにかじりつく、

逃げかけているメロディを必死に追いかける 

捕まえた!

約10分で完成した。

ジャブジャブ博士の時と一緒だった。


ラジカセでテープに録音し、ウォークマンを

持って学校にかえる

咲を見つけ「咲〜これ聴いて!」

と出来上がったばかりの〝太陽のラジオ〟を聴かせる

咲は、涙ぐみ「良かった、間に合うね‥

昨日寂しかった!」と泣き出してしまった。


風は本当に悪い事をしたと自責の念にかられた。

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