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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
37/119

37話 結果

キャンディの5人は、楽屋にいた。

只 沈黙がそこにあった。

玄は、「まあ、良くやったよ!俺からしたら、素人同然のお前達が、ここまで上達するなんて、奇跡だよ!」

滅多に褒めない玄がここまで饒舌(じょうぜつ)になるのは、初めてだった。


ところが何かおかしい。

いつになっても、審査結果の発表 表彰が行われないのである。

そのうち、会場から『キャンディ!キャンディ!』

『yaya!ya ya!』と交互にコールが起きた。


1時間たったであろうか?

ようやく表彰の呼び出しがかかった。


ステージへ各バンドのメンバーがあがる。

司会が話始めようとすると、審査員の〝貴公子〟 西條がマイクを取る。

「どうも、西條です!決まんなかった!」

会場中がどよめく。

司会が改めてマイクをとり、説明をする

「まず皆様に、お待たせしたことを深くお詫びします 審査が難航しまして、キャンディを推す審査員とya yaを推す審査員が真っ向からぶつかり、どちらも譲らずお待たせした次第にあります。

結果ティーンエイジ部門の優勝バンドはいません。」

また会場がどよめく。

「結果!オリジナル部門 ya ya 優秀賞!

コピー部門 キャンディ優秀賞!となりました

みなさん拍手でお迎えください!」

その案内でキャンディとya yaが一列前にでる。

会場からは、割れんばかりの声援がおきた!

キャンディの咲を除くメンバーは、大喜びである。

良は、「咲喜べよ!」と言って前へ引っ張りだした。

咲は、「引き分けは嫌!」と言う咲を

風、良 サギ、玄は胴上げをはじめた!

会場は暖かい空気に包まれた。


個人賞はと言うと、ベストボーカル、ベストギタリストは、美々、菜々姉妹が取った。ベストキーボードもya yaの琴美だった。

ベストドラマーは玄が取った。

なんとベストベーシストは、良だった!

これには、キャンディのみんなが驚いた。

司会の人に一言と良はマイクを向けられると

「この賞を取れたのは桜木美香さんのおかげです

愛してるとお伝えください」と訳のわからないコメントを言った。

会場中がずっこけた。


〝バンド エクスポ〟は幕を閉じた。


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