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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
29/119

29話 親衛隊と花束

翌日 月曜日

バンド〝キャンディ〟がコンテストで県大会に出場する と言うニュースは、学校中に知れ渡った。

風、咲、良、サギは同級生やら、後輩に会うたびに

おめでとうと祝された。

そんな月曜日の放課後 風と咲が一緒に帰ろうとすると、校門に、後輩であろうツッパリグループが たむろしていた。10人はいるであろうか?

咲が校門を出ようとすると

そのツッパリグループは野村と言うリーダー格を 先頭に、横一列にならんだ。

風は、一瞬警戒した。

すると野村は、「咲のアネゴ この度はおめでとうございます!」『おめでとうございます!』

と以下10人が続く。

野村は、「バンド〝キャンディ〟が県大会に進むにあたり、自分達はキャンディいや咲のアネゴの

親衛隊を結成したにいたります!」

『オッス!!』

風と咲は面食らった。

咲は「あんたらね〜あたしはツッパリ卒業したんだよ、まあ応援してくれるのは、嬉しいけど、レール外れたらただじゃおかないからね!わかった?」

咲のツッパリ節がでる。

『オッス!』

風と咲が校門を背にし歩く後ろから

『フレー、フレー、キャンディ!フレーフレー咲!』とエールが聞こえる。 

風と咲は照れ笑いした。

〝ひまわり〟に顔をだす。

「こんちわ〜」と風がレジの前で必死に電卓と格闘する山田に声をかける。

山田は、「聞いたよ〜凄えな!おめでとう!それからな 俊さんからチケット届いてるぞ!〝大越純子〟の千葉県文化会館の!6枚!キャンディのメンバープラス俺の分だ 今度の金曜日だ!」 

風と咲は大喜びだった。

山田は、〝ひまわり〟仮店長になり、村上中学校に以外な効果をもたらしていた。

中学校の治安がよくなったのである、何せあの山田が側で目を光らせているからである。

風と咲は金曜日 京成千葉駅前で山田と待ち合わせする約束をして〝ひまわり〟を後にした。


千葉県文化会館 金曜日

キャンディのメンバープラス山田は、千葉県文化会館前にいた。

入口まで来る坂を上がるのに、玄は苦労した。

咲は、大きな花束を携えていた。

招待のチケットを渡すとパスがもらえた、バックステージに入れる〝権利〟である。

開演前 楽屋へ6人で向かった。

玄が先頭になり、入口のスタッフの方に案内され中に入ると俊は、鏡の前でメイクしていた。

6人は、衣装を着た俊のロックギタリストぶりに 

息を呑んだ。

「お!お前らよく来たな!今日は楽しんでってくれ

それから、おめでとう」とコンテストで県大会に進んだことを祝された。

6人は、俊と10分ほど会話を交わし客席に向かった。

席は、PA席のすぐそばであった。

見たこともないデカいミキサー卓であった。


照明が落ちて、ステージがはじまる。

腹に響くバスドラムの音である。

凄い!照明も音も別世界であった。


これがプロか!


風は、先日の〝ブレス〟もそうだったが、自分たちの未熟さを痛感した。

俊もステージを縦横無尽に走り回り

圧倒的なパフォーマンスを見せた。


閉演後 楽屋におじゃました。

俊のはからいで6人は、大越純子さん俊と写真をとった。

俊が咲に「咲、大越さんに何が質問したら?今後の為に」

咲は、「その衣装どこで買ったんですか?」

『衣装かよ!』全員に突っ込まれた。



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