表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
114/119

114話 アカペラ

中台さんの息子とただニイは大阪〝ナバナホール〟を目指した。

途中渋滞もあり到着したのは、19時を回っていた。

到着すると、ただニイは楽屋へ走りキャンディの メンバーに楽器を運ぶため声をかけた。

「みんな、すまねえ!楽器持ってきた!状況は?」

玄が「今、イエローキャブのメンバーが場をもたせてくれてます、合図をします!」と答えると、

皆一斉に楽器の元へはしった。

玄は袖からノッポへ〝オッケー〟の合図をだした。

ノッポは理解し、「最後の曲です!ラリアットだ!」とエンディングに向かった。

イエローキャブもレパートリーをほぼ出し尽くし、

ギリギリであった。

ラリアットが終わり、歓声があがる。

場内は500人の観客で満杯である。

風はただニイに、「どうやって楽器とりかえしたんですか?詳しいこと聞いてなくて」とトラックから降ろしながら聞いた。

ただニイは「こちらの中台さん親子のおかげだよ」

そうとだけ言って楽器を運ぶ。

転換になり、ただニイは名誉挽回とばかりに、必死にセッティングする。

玄が「咲!何が喋って場をつないで!」と依頼すると咲はマイクに向かった。

「皆さん!こんばんは えっと、楽器盗まれちゃって遅れました えっと、えっと」

咲はもともとMCは得意なほうではなく、詰まってしまった。

会場が戸惑う。

咲は「わかった!歌います!えっと 〝翼をください〟です」

そう言って、一呼吸置いて、〝翼をください〟を アカペラで歌い始めた。

会場はどよめきがおきたが、すぐに咲の歌唱力に

息を呑む。

セッティングするメンバーも聞き惚れて手が止まってしまった。

2番になると会場のお客さんも歌いだした!

〝翼をください〟の大合唱である。

歌い終わり大歓声が起きた。

すかさず、玄がビートを刻む!

〝フレンズ〟である。

会場内は一気にヒートアップした。

袖にいた、ただニイは安心してへたり込んでしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ