表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
112/119

112話 値踏み

風達キャンディのメンバーは、新幹線の中にいた。

衣装など手荷物は無事だったが、楽器類全てハイエースの中であった。

〝自分の楽器ではない〟と言う条件でのライブは

メンバー全員困難に思えた。

上川、石黒、ただニイは、名古屋に残り警察の事情聴取を受けていた。

ただニイは、鍵の行方をはっきりと覚えていなかった。

昨日、打ち上げ前に、鍵を挿しぱなしにしてしまったのか?落としたのか解らなかった。

ただニイは上川にひたすら謝ったが、上川は笑いながら「大丈夫だなんとかなる。」とただニイを励ました。

上川の心情もただごとではなかったが、自分が、皆を率いるリーダーとして、トラブルに対して、冷静にポジティブに対応しなけれざならないと言い聞かせていた。


名古屋 とある質屋


店主は、「ふむ、ふむ、いいギターだな、だが

〝ギブソン〟じゃな!〝グレコ〟だったら20万はくだらんが‥残念じゃがせいぜい、2万だな!」と

〝カマ〟を掛けた。

それは店主がパンチパーマの男にあまりに、につかわないからである。

ギターの手入れといい、ストラップに染み込んだ汗といい、昨日までバリバリの現役のギターであるのは、明らかであった。

店主は、〝盗品〟であると思っていた。

パンチパーマの男は、「そうだよな!ギブソンだもんな!俺もグレコが欲しかったんだが、手が出なかったんだよ!」と話を合わせる。

〝盗品〟であると確信した店主は、「おっそうじゃ

さっき、高額のものを買い取ってしまってな!

あと、ベースやキーボードも見とくから、お茶でも

してきてくれ!ちょいと銀行に行ってくる まあ 1時間後位にきてくれ!」そう言って男を追い返した。

男は「わかった、1時間後だな?飯でも食ってくるよ」そう言って店を後にした。

店主は男がいなくなるのを確認し、警察に問い合わせの電話をした。


警察署にて


事情聴取を受けていた上川達のもとに、「楽器が売りにだされたかもしれませんよ!」と警察官から

知らされた。

上川とただニイは刑事に同行し、持ち込まれた

質屋に急行した。


質屋に着いた刑事と上川達はただニイに、楽器を見てもらった。

ただニイは、「これ、風のレスポールに間違いない!キズの位置と言い、弦の張りかたと言い間違いない!風のレスポールだ!」

それを聞いた刑事は、上川達を警察の車両に待機させた。


その後、まんまと戻ってきた、パンチパーマの男は

刑事に事情を聞かれ、警察署に連れて行かれた。


上川、石黒、ただニイは時計と向かい結果を警察署でまった。

時間は午後3時を回っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ