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ドミナントフレンズ  作者: 霞 芯
101/119

101話 密漁

バンドサバイバル 放送日 翌日


林 文子(はやしもんこ)はまた、校門前で玄を待っていた。

先週と同じく、昼過ぎに玄は一人で校門から出てきた。

文子は、「玄様〜」と大声をだして近づいてきた。

玄は「ちょうど良かった ライブやるんだよ、あっテレビ見てたら知ってるか?」と話すと文子は、

「知ってます!東名阪全て追っかけます!」と鼻の穴を大きくして断言した。

玄は、「だって、文子ちゃん中学生でしょ!お金とか?泊まりとか大丈夫なの?」と余計なお世話かもしれないが心配になった。

文子は、「全部いかないでどうするんですか?曲だって変わるだろうし、前はレベッカのコピーもやってたんですよね!アクシデントとか見逃したくないんです!」

玄は呆れた様子で、「東京だけにしたら?」と宥めると、文子は「お金は、大丈夫!私、ちっちゃい頃から〝海女〟老婆ちゃんに仕込まれて、あわびとか?いざとなったら密漁でもやりますよ!」

玄は「密漁⁈だめ、だめ、そんなことしたら、密漁なんかしたら、口聞かないよ!」と言うと文子は

泣きそうな顔になり、「嘘です!嘘です!密漁なんかしません!だからシカトしないでください!」

そう玄にすがった。

玄は「密漁だめだからね!」と念を押した。

文子は「解りました!ご法度かも知れませんが名古屋の〝入り〟時間だけでも教えてもらえませんか?」と聞いた。

玄は、「確か当日の13時だよ」と言うと、

文子は、「ありがとうございます!」と言ってバス停の方へ走っていった、と思ったら引き返してきた。

「密漁しませんから!」とウィンクして、煙を出して走って行ってしまった。

玄は心配になった。


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