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作者: 切れ端

80年に1度、地球の周りに巨大な蛇、ヨルムンガンドが現れる。その生物はどこから現れ、どこに消えるのか全くの不明。科学者の見解によるとそれはこの地球の生き物ではないらしい。ヨルムンガンドの硬い鱗からは、この地球にはない謎の物質が含まれているからだ。

なぜそんな厄災とも呼べる存在が現れるのにも関わらず、人類は生きながらえてきたのか。それは退蛇師と呼ばれる存在がヨルムンガンドが現れる15年前に誕生する。

退蛇師は背中に不可思議な紋章が浮かび上がった状態で母親から生まれる。しかし、退蛇師は人間に限った話では無い。古文書にはかつて、猫、ワニ、アザラシの退蛇師が存在していた。そのどれもがヨルムンガンドを退けた。退蛇師はヨルムンガンドを倒すまで死ぬ事が出来ない。倒すまでに寿命が来ると、倒した瞬間に絶命する。


そして今年も退蛇師の生まれる年。

各地の病院、自然公園、水族館、港、探検家・・・ありとあらゆる業種の人間たちが退蛇師の誕生を報告する。

その年の退蛇師はなんと鮭。歴代でも初の魚である。魚は陸上で活動することが出来ない(当たり前)。世界各地の王からその発表がされた時、世界は大混乱に包まれた。

このままではヨルムンガンドに対抗することが出来ない。

その時、世界でも選りすぐりの10人の賢者たち、「テンバランス」が立ち上がった。

残り14年と10ヶ月

テンバランスたちはその鮭を回収し、エキスを絞り出した。

彼らは退蛇師を使用した兵器を作り出そうとした。

残り14年と8ヶ月

その兵器を作るためには人手が必要だった。

テンバランスのメンバーの住む国に彼らは助けを求めた。

しかし、人々の混乱は未だ解けぬままだった。

残り13年と5ヶ月

兵器の主砲が完成した。

それと同時にテンバランスメンバーの1人が病気にかかり、そのまま亡くなった。盛大な葬式が開かれた。

残り12年と11ヶ月

兵器のエンジンとなる装置を国に注文した。

彼らの技術では、人数ではこれだけに何年かかるか分かったものではない。

残り11年

エンジンが完成し、テンバランスの元に届いた。

大変見事な出来だった。

残り10年と9ヶ月

エンジンの取り付け中、テンバランスの1人が老衰で亡くなった。親族のみでの葬式となった。

残り8年と5ヶ月

トントン拍子で物事が進んだ。

人々はすでに自らの死を受け入れていた。

残り6年と5ヶ月

またテンバランスのメンバー2人が死んだ。不慮の事故だった。盛大な国葬が開かれた。

残り4年と11ヶ月

ついに兵器が完成した。

あとはその時を待つのみ。

残り1ヶ月

テンバランスはもう残り2人。

そして1人が今息を引き取ろうとしていた。彼の遺言でやっと人々はヨルムンガンドに立ち向かう決心をした。


その日、空は闇におおわれ、雷の鳴り響く天気だった。

白く巨大なからだは黒い雲の中では異質であった。

「ついにこの時が来たか」

「賢者様、共に戦いましょうぞ!」

(私にとっては2度目のヨルムンガンド襲来。屈する訳にはいかん)

この世の物とは到底思えない凶悪な頭にその弾丸をぶち込む。たった1度放つための大砲の制作に11年も費やした。

賢者たちの執念と努力が身を結ぼうとしていた。

その瞬間賢者の目の前は暗闇に包まれた。その場に倒れ込み、息を引き取った。各国の王に弾丸の放ち方は伝えてある。賢者は王を信じていた。しかしその場に誰一人として王はいなかった。王だと思っていたものは全員影武者。皆賢者が全てやってくれる。どうにかしてくれる。そう盲信していた。人民たちは本当の王に助けを求めた。王の怠慢、身勝手な行動でそこにいた生物は全て食い尽くされた。兵器も破壊された。人類は・・・、いや全ての生命は絶滅まで秒読み。

秒読みと言えるような時間の経たないままその星の生命はすべて消えた。ヨルムンガンドを除き・・・。


「あれは一体?」

「大きな・・・不思議な・・・なんなんだあの生き物は」

「試しにあの星にドローンを飛ばしてみますか?」

「やってみるか」

1週間後

「この星にはかつて生物のいた形跡があります」

「ドローンが何かを採集してきたようですな」

「・・・本?」

「我々の知る文字ではないようです」

「翻訳機にかけてみよう」


「読めるな。コピーして全員に配れ」

「どれどれどんなことが書かれているのか」


この日記を誰かが見つけてくれることを祈る。

我々は地球を覆う生物に敗北した。この星はかつて豊かな緑と様々な生物に囲まれた星だった。この日記を発見するのは宇宙人になるのだろうか、もしあなたが宇宙人ならどうかこの生物を倒してはくれないだろうか。跡形の無くなる程に。


「ここから先は破れていて読めないのか」

「そのようです」

「試しに先発部隊を送ってみましょう」

「危険な星ではないようだしな」





あとがき

他の人があとがきとか書いてるのか知りませんが自分は書こうと思います。

厨二病っぽい話になってしまいましたね。

まだなろう初心者で、果たしてこんなんでいいのか?と思っていますが、まぁガキの書いたものだと思って暖かい目で読んでください。多分文も変ですがそれも許してくだしぃ。





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