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四話 戦闘

「おかえり」

「ただいま母さん、今日もやる気なんだけどある?」

「ええ、まずはかばんを片付けてきて」

「はい」


俺は昨日と同じようにかばんを自室の隅を狙い放り投げる。

よし決まったな。では家業を営むためにやらないとな。


リビングに向かうと母に聞くことにした。


「......わかった?」

「もちろん、じぁ!行ってくる!」

「行ってらっしゃい」


俺は家を急いで飛び出す。

なにかあるから急いでいるわけではなくただ早く満たされたいだけだからであるとわかっていてもこの衝動は抑えきれないのだから。


「あ、今日は少し厄介だと言い忘れていたわ、でも我が子ならなんら問題はないわ」


母の言ったことは当然、宗洋には聞こえていない。

なぜならもう聞こえない距離にいるから。


















パンッ!


部屋で銃撃音が鳴り大男の顔を少し掠る。

失敗してしまった。


「クッ!誰だ?!」


部屋は静まり返っている中、アーミーナイフを構えた大男はそう言うが返事は返ってこない。

大男は返ってこない理由に気づいた。


「さては、この街の掃除屋か、は!気配でここに居ることはわかっているぞ!!!」


大男は言いながらも少しも警戒をゆるくしていない。むしろ強めてしまっているがこれでいい。

掃除屋はあくまで隙をついてやるもの、暗殺に近い。しかし一回では今のようなミスをしたりしてターゲットが生き残ってしまう場合がある。そしたらよちよちと失敗しましたと諦めてしまうのか?

いやそんなことはありえない。成功するまで何度でもするが例外はある。

それは敵が増えることだ。多数対一は誰だって厳しいことだが暗殺とは一対一であることで発生するのだ。暗殺なので戦闘には持っていってはいけないがある程度逃げるためにしているみたいだ。

さて話が少しずれたから戻すがつまりなにが言いたいのか言うと俺は諦めていない。それを言いたい。


俺は姿を現す。警戒されては暗殺出来ぬなら戦闘をするのみ。

その姿は当たり前だが身バレしないように仮面をつけたり服を替えたりしている。


「現したな!ここでお前を倒せばって、クッ!」


話しているときにコンバットナイフで刺しにいくが咄嗟の判断で防がれてしまう。

すごいな、話していても防ぐなんて。


「話している最中に言うのか、ハッ!」


大男は防いでいる状態からナイフに力を入れ押し返してくる。

あっけなく押し返され体制を崩す。


「くらえ!」


大男は畳み掛けるようにナイフで俺の首を狙ってくるが体制を崩すのも演技で実際はそうさせるように誘導しているだけ。まんまと引っかかってくれたな。


「さらば」


俺は空中で急速に回転して少しだけ床に落ちる時間を伸ばしてナイフを利き手である右手に持ちながら回転するとあら不思議!俺が床に着くころには同時に大男の頭も落ちちゃいました。

しかし中々大男は耐えたな。でもせいぜい俺が独自で持つ評価で決めるのなら、十段階中の二ぐらいだな。

そう大男の死体の横で思う。

えーっと返り血がついてないことを確認する。


「よし、ついていない」


そう言い放ち少し薄暗い部屋の天井をなんとなく見上げる。

数分経ち、心は満たされたのでちゃちゃと後処理をすると帰ることにした。

合掌はちゃんとしておいた。

しかし気づかなかったことがある。大男は俺が発砲する前になにか書いていたことに...。

















「ただいま」

「「おかえり」」

「ん?どうしたの母さんと父さん」


家に帰ると母と父が迎えてくれる。

今日は父さんは仕事だったはずなのに。あれ?俺が確認していないだけか?

もしかするとなにかあるのか?


「もうご飯の準備が出来たから食べましょう」

「ああ」


昨日と同じように食事をするように促される。

リビングに向かうと昨日いなかった二人の姿があった。










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