三話 告白
「はぁ」
大きな青い空を見ているとため息をしろという命令が脳が下され諦めて従うことにする。
昼食の時間に屋上に来ていた。
普段なら三人でクラスの美少女を見て食うということをしていたが俺しか知っていないが二人はそれぞれ付き合っているのだ。こんなの気まずくなるに決まっているだろう?
購買戦争を利用して巻き込まれたと見せるようにして逃げてきたのだ。
そして購買戦争に勝って手に入れた焼きそばパンを噛み締めながら食い終わったところなのだ。
戻るにしても気まずいし、時間のギリギリまでここにいる。
ガチャ
「は?」
戸が開いただと......
一体誰だ?
「こんにちは、坂寄君」
まさかの朝乃だった。
俺は急な登場に動揺してしまい言葉が出ずに口がパクパクする。開いた口が塞がらないとはこのことか。
そ、そそれよりは、早く返さないと!
「そうですけど!」
絞り出して出した声が出てしまう。
は!としてしまう。
陰キャが、いやコミュ症が地位が上の人に話しかけられたらテンパるのが当たり前なのだがこの声の高さといいカスレ声がひどい。
そしてきっとなにか要件があったのかな!!?やばい!!聞く言葉を考えないと!!
「私と付き合ってください」
朝乃さんは俺が焦ってテンパっているのに言ってくる。
ん?え?付き合ってください?どういうこと?
「嘘、それかなにかの罰ゲーム?」
俺は朝乃さんの気が狂ってしまったのか心配となり聞き返してしまう。
唖然としてはいるがそんなことより現実であることを受け入れていない自分が居た。
「本当ですよ、あ、そうだ、話を聞いてください」
そう朝乃さんは言うと俺の三十cm横に来て空を見上げる。俺も釣られて空を見る。
一体なにを話すのだろうか?
「私ね、父さんからの命令で『坂寄って高校生がいるはずだから告白してこい!』なんて詳細のこと、なんでそんなことになったのか教えられていないけども私に隠すほども重大な事情があると思ったから聞いていないんだけども坂寄君は知っている?」
空を見ることをやめ俺の方を向いてくるが俺は視点を少し斜めにして遠くにある山を見える。
多分隠しているのは俺達の家業のことだ。公には出来ないので隠しているんだろう。
そして朝乃の父は俺達の家業について知っていることはわかっているが娘が知ってしまえば俺への視線は恐怖になるだろうからそこを考慮してくれているのだ、だからもちろん...。
「わからない」
とぼけることしか出来ない。
わからないとしらを切ることしかできない。
まだ初対面だからこれが嘘だと気づくことのは無理に近いだろう。
「そう、で、返事は?」
そうだった!告白されているんだ!決まっている。
「もちろん、これからよろしくお願いします」
こんな美少女からの告白なんて夢にも思わなかったことだしもちろんOKにしてしまうだろう?
しかし困ったことがある。
ここで朝乃さんと付き合っていることがバレてしまったら昨日リア充になった二人になんて責められるかわからないので一つか知らないが話を持ちかけよう。
「あの、朝乃さん!このことはまだ公しないでおきましょう!」
「わかったわ、あと連絡先の交換!」
朝乃さんはスマホを見せてくる。
わかってくれたらいいのだ、俺もスマホを取り出してそして連絡先を手に入れた。
いつか朝乃さんと言わない日が来るのだろうか?そんな夢を決めておく。
「では」
俺は退散していく。だってこれ以上話せば心臓が苦しくなるのだから。まだ慣れていないからコミュ症が出てきているので少しずつならしていかないと。
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「行ってしまった」
私はこんなにも大きく見えてしまう青い空を見て呟く。
私の人生で多分一回切りになるだろう人生の大イベントを済ますことになるようだ。
私は好きな人がたった一人がその人はかれこれ六年以上は会えていない。
ほんとならその人がいいのだが、父さんからの命令なので従うしかない。
普段ならギリギリに登校しないはずなのに告白をすることに動揺してしまったことが原因と言えるだろう。
私は初めてのビッグイベントなのだから少し夢を持ってしまうことは悪くないはずだ。
私は私の今のことを簡潔にまとめると詳しくは家でするとしてチャイムが鳴りそうなので教室に戻ることにした。




