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0006 ご令嬢、アイテムストレージを習得する、そして3 Dプリンタを手懐ける

そう、母は強し。

今のところ毎日更新、、、

目覚めると自分の部屋のベッド。途中で疲れ切ってウィルによりかかってコクコクしていたところまでは記憶にある。多分キースが部屋まで連れて帰ってくれたのだろう。

まだまだ体力が足りないミリアであった。


(多分そろそろ深夜くらいだよね。)


少しお腹のすいたミリアはキッチンへ行って何か残り物でもとってくることにした。

階段を降りてキッチンへ向かうとまだ明かりがついていた。


「あれ、お嬢様どうしたんですか?」

入り口で中を伺っているとシルヴィに声をかけられた。


「晩ご飯食べてないからお腹がすいたの。何か残ってる?」

「ああ、それなら今ちょうど、お嬢様の言っていたアフタヌーンティの食事をいくつか試作していたんですよ。サンドイッチでよければすぐに準備できますから、よかったらそこに座ってまっててください。ついでに感想もくれるとなおよしです。」


そういうとシルヴィはパンをスライスしてテキパキとサンドイッチの準備を始めた。


「そういえばシルヴィ、今日のビクトリアンケーキとても美味しかったわ。」

「よかったです。お嬢様に教えていただいたレシピはなかなか興味深いのでこれからも何かあったら持ってきてくださいね。」

「ふふ、そうするわ。」


そんな話をしながら待っているとシルヴィは手際よくサンドイッチを準備して持ってきてくれた。スープもあるようだ。


「お嬢様どうぞ、この時間だとお肉は重いだろうから、こっちが野菜とマッドブルチーズのサンドイッチと、こっちはきのこのサンドイッチ。スープはコーンポタージュですよ。お嬢様はここ最近よくお野菜を好んで食べてらっしゃるからこの辺はお好きかなと思いますよ。」

「ありがとう。いただきます。」


まずはスープから手をつける。コーンの甘みが上品でとてもおいしい。

サンドイッチも小さく切ってくれているのでおいしいし、とても食べやすい。


「シルヴィ、このスープとてもおいしい。それにサンドイッチもとてもおいしいです。小さく切ってくれているのでこれなら外でお茶でも簡単に食べられそう。」

「お気に召してよかったです。お昼ならスライスしたお肉を挟んだのとかも準備しますね。」

「そちらも楽しみにしているね。」


そう言って美味しくサンドイッチを食べたミリアはシルヴィにお礼を言って部屋へ戻ってぐっすりと眠ったのであった。


翌朝、食堂へ行くとリヒトとローズがお茶を飲んでいた。


「おはようございますパパ、ママ。」

「おはようミリア、よく眠れたかい?昨日はあれだけ魔法を使って色々と作ったら疲れたろう?辛いところはない?」

リヒトは少し心配そうにしている。

ちなみに家族でいるときはパパ、ママ、と呼ばないと両親がとても悲しそうな顔をするので最近ではパパママ呼びが定着している。


「いっぱい寝たのでもう大丈夫!」

(昨日は魔法を使ったから疲れたわけじゃなくて純粋に体力的な限界だったんだよね)

ミリアの言にリヒトもローズもほっとしたような表情を浮かべている。


「ミリアちゃんおはよう、昨日はたくさんすごいものを作ったのね、さすがミリアちゃん。ママにも後で見せてくれる?」

そしてローズがおっとりと聞いてきた。


「はい、ママ。せっかくなので今日の午後のお茶の時間は庭でお茶会にしませんか?」

昨日の食器の出来栄えや、シルヴィに渡したレシピの軽食とか色々と含めてローズにも確認してもらった方がいい気がしたので、お茶会にすることにする。

「まあ、嬉しいわ。最近はお茶の時間になるといつもウィルと一緒にお茶をしていたのでしょう?今日の午後はお屋敷にいるから一緒にお茶にしましょう。楽しみにしているわね。」

ローズは伯爵夫人として周辺の魔物や魔獣狩りに一緒に参加しているのである。なんともたくましい。


そう言って午後のお茶の約束をして朝食を済ませた。

(さて、昨日作った食器は全部マルクに渡してしまったはずだから新しい食器を作らないと。せっかくだから昨日作った3Dプリンタを使ってできないかな。)


さっそくとりかかることにしたミリアは部屋に戻って昨日作った3Dプリンタを起動することにした。

(サンプルを作ってコピーさせるのも面倒だし、想像したものをそのままWi-Fi的に飛ばして自動で作らせれないかな。とりあえず試してみようかな。お母様とのお茶会だし、薔薇の模様の入ったセットにしよう。)

そこでミリアは3Dプリンタに手をかざし、ティーセットのイメージを伝えるように想像して、魔力を込めた。

すると、想像していた通りのティーセットが出来上がった。手にとってみると細かい造形もてきているようである。

(うん、これなら問題なさそうね。)


キースを呼んでキッチンへ食器を運んでもらおうかとも思ったが、せっかくなのでシルヴィと今日のお茶についても相談したいと思い直し、

自分で運ぶことにした。

(うーん、昨日の魔法でなんとかアイテムボックスできないかなあ。あ、これってネットとサーバの関係でできるんじゃない?)


ミリアは昨日光の速度でスプーンを転送しようとしたことを思い出して、ネットの関係のようにできるのではないかと考えた。

(まずは、サーバの規模を決めてと。リアルな空間っていうよりもデータ量としての感覚でいいのかな。とりあえずやってみることにする。)


せっかく作った食器を壊したら悲しいので、いつもの練習用のスプーンでまずは試してみることにした。

(このままこのスプーンに魔力を込めて。あ!できた!!!いや、まって、これだとまだスプーンが消えただけだから。落ち着け私。スプーンを取り出すイメージでまた魔力を込めて。)


すると、スプーンが掌に現れた。

「できたああああ!!!」

嬉しそうにはしゃいでしまうミリアであった。


そして色々と試してから手が触れていなくてもストレージにしまうことができ、また、認識できる任意の場所にストレージから取り出すことができることがわかった。

そしてニコニコと練習して何度もティーセットを出したりしまったりしていると、不意に話しかけられた。


「お嬢さん、まだ、ティーセットいります?もうめっちゃティーセット作りましたよ?」

「え、誰?なに?」

(リヒトもいないはずなのに誰?一体だれ?ティーセット、、、、もしかして、、、)


「もしかして、あなた3Dプリンタ?」

「そうですそうです。お嬢さんに作ってもらった3Dプリンタです。よろしゅう。それで、あのまだティーセットつくりますの?」

ストレージの容量を試すためと、色々と練習もかねて色々な種類のティーセットを3Dプリンタに作らせていたのだ。


「いや、まず3Dプリンタが話してるのもびっくりなんだけど、てかなんでその口調?いやなんかいろいろおかしいだろ!」

素でツッコミを入れてしまったミリアである。

「なんやこの部屋お嬢さんの魔力濃いでしょ?それで吸い込んでたら、力がばああああってなってぐいいいいいいんって。ほんで喋れるようになりましてん。」

「いや、全然わからないわ。理解できなさすぎるんだけど、とりあえず喋れるのね、、、驚きだわ。」

意図せず機械が話すのはとても奇妙な感覚である。



「あ、えっと、とりあえずティーセットだけど、そうね、もう大丈夫。」

「よかったーいい加減ティーセットばっかし作るのんに飽きてましてね。違うもんも作らせろやーって思ってたとこですわ。」

「うん、3Dプリンタにも飽きるとかあるのね、、、、」

「そりゃあそうでしょ。機械ですけど考えれますからね。おんなじのんより色々作った方が楽しいでしょ。あ、ちなみに見たことあるもんなら何か勝手に作れるようになったみたいなんで。」

「え、いや勝手に作るってどんなホラーよ。誰もいない部屋で勝手に起動して勝手に製作とか怖すぎよ。」

「えーだって自分、3Dプリンターでっせ?製作が本分やのに、なんて殺生な、、」

「なんだかちょっと混乱するんだけれど、とりあえず3Dプリンタって毎回呼んでるとなんだかゲシュタルト崩壊を起こしそうだから、喋れるんだし名前をつけるわね。ポチとか、タマとか、、、」

「お嬢さん名前のセンス壊滅的でしょ、ポチタマって、、、、」

「仕方ないでしょう、、、じゃあゴンベエ?ああ、短くしてゴンでどう?なんか四角だし」

「いや全然なんで四角がゴンになるのかわからないですけどね、まあゴンでいいですよ。」

「なんとなくよ。じゃあゴンね、あと部屋を勝手に製作物で埋めるのはナシよ。」

「えーほんなら、部屋が製作物で埋まらんかったら作っていいってことですか?あ、名前はそれで。」

「そうよ。あ、そうね、この空間魔法ってゴンにもつけられないのかしら。ちょっと試してみるわね。」

「おねがいします、お嬢さん。」

「ええ、任せて。」


そう言ってミリアはゴンが作った製作物を自動でアイテムストレージに収納できる方法を考えるのであった。


(うーん、改造して私の魔力とパスを作ってみる?あ、でもすでにWi-Fi機能ついてるし、どっちかというと、サーバ、もといストレージへのアクセス方法がわかれば使えるんじゃない?あーポートに番号とか記号とかふってみる?そうね、長いのも覚えるの面倒だしああ、名前でいいじゃない。ゴンってポートを作ればいいのよ。そのアクセス方法さえわかればいいなら、魔石でまたちょっと書いてみる?魔道具も魔石まぜて作るものだしそれなら魔石を使ってかけばいいんじゃない?)


試しに魔石を使ってゴンの表面にポートを書き記すことにした。

部屋に置いてある小さめの魔石を取り出して、魔力を込めて粉にする。そして、それに魔力を込めてゴンの表面にポート名として記載することにした。


:ゴン


「ゴン、試しに今書いてみたところに魔力って込めれる?」

「やってみましょか。あ、魔力通りますね。ちょっと食器でも飛ばしてみましょ。ほれ、ぐぬぬぬぬ。ぷはあ。いけましたね。」


そうしてゴンが勝手に製作してストレージを大量に埋めることになるのだが、このときのミリアは知る由もないのであった。


「あ、でも中に入ってるものってどうやって確認するのかしら。こうゆうのってこう頭に思い浮かべれば、、、あ、できた。じゃあゴン、私はちょっとこれからやることがあるから勝手に作っててね。あ、でも誰か入ってきても勝手に話しかけないように。これだけは譲れないわ。様子をみてみんなには話すことにするから。」

「わかりましたでお嬢さん、おおきに。ほんなら自分は好き勝手製作してますんで。」


そう言ってミリアは部屋を出てキッチンへ向かうのであった。

3Dプリンタにゴンと名付けるミリアのセンスはいったいどこからきているのでしょうか、、

自分のアバターも本名つけてしまうくらいなので、やはり、凛としても名前をつけるセンスはなかったようです。


ちなみに母ローズはとても強いです。


=======


小説を読んでいただきありがとうございます!

気に入っていただけたら下の☆☆☆☆☆から評価、

コメント、ブクマなどなどよろしくお願いします!


豆腐メンタルなので、絹ごしのごとく優しくあつかっていただけると嬉しいです。

なんでもいいことはモチベーションに繋がる単純な作者です。

糖分、、、、

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