0027.5 いつかのクリスマス
誤字報告ありがとうございます。
とても助かります。
(2xxx年 12月24日 某VRMMO内)
「ふう、こんなもんかしら。私のロボちゃんきゃわ。」
「リンはこんな日までロボットかよ。今日クリスマスイブだぞ。なんかリアルで予定ないのかよ。」
「あら、そんなこと言ってマシュだってここにいるじゃない。」
そうリンがはぐらかせば、仕方ないといった顔でマシュは肩をすくめる。
「しかし運営もえぐいことするね。今日のイベント自動配布みたか?シングルのプレイヤーには無限に投げられる雪玉装置で、パートナー設定してるプレイヤーには2人にたいして唯一雪玉を防げる1人ぶんの盾のみ。。。一体なんの嫌がらせだよ。」
「とても見応えのある、地獄絵図でしょうね。北斎にも描けないわ。そしてその地獄へ私の作ったこのヒットアンドランに特化しているサンタ君を投入するのよ。もう楽しみすぎてにやけちゃうわ。」
「鬼か、ここに鬼がいるぞ、、、」
「楽しまなきゃ、じゃない?」
「まあそうだな。そういえば、バズが今日あとでこっちくるって言ってたぞ。」
「ふふふ、そりゃあ私が呼んだんだもの。」
「え、まさか、、、」
「そうよ、このサンタ君のがんばる姿を大画面に映しながらリアルタイムでパーティーよ!」
「全く楽しみ方が狂ってやがる。」
「ふふふふふふ」
===
「ミリア、ミリア、どうしたんだ?ぼーっとして。そろそろお昼にしないか?」
「ああ、ごめんルイ、ちょっとクリスマスのこと思い出してて。」
「珍しい。そういえば、この世界に来てクリスマスやってないな。」
「そうよ!クリスマスやってない!クリスマス企画しましょうよ。ふふふふふ。」
「ミリア、笑顔が黒いぞ。」
「ふふふ。」
「その笑顔見てると、バズが来てからが本当に大変だった記憶しかない。」
===
「リン〜〜〜きたぞ!」
「バズーーーーー昨日ぶり!」
謎のテンションでやってきて、嬉しそうに黒い笑顔を振りまくふたり。
マシュの心の中はといえば、
(怖い、怖すぎる。こんな日に組んじゃいけない二人組だぞこれ。)
「さて、リン、準備はいいか?」
「もちろんばっちりおっけーよ!」
「こっちもフィールドの全モニターハイジャック完了した。ドローンの配置も完璧。では、始めるとするか。」
「よし、ぽちっと!」
『みなさーん、聞こえますかーメリークリスマス!私たちのこと知ってる人も知らない人もメリークリスマス!とゆうことでクリスマスプレゼントを用意しちゃいました。じゃじゃーん、サンタ君です!みんなのところに届くように数もたくさん作ったので、楽しんでねー!』
『諸君、準備はいいか、出撃!』
「おい、さっきのってリンとバズじゃないか?」
「本物だと思う。そして本物だとかなりやばいぞ、あれは本気のやつだ。逃げるしかない。」
いきなり全モニターからリンとバズの映像が流されてしかもプレゼントまでついているときて、そこらじゅうにいたパートナーといたプレイヤーたちは騒然とし始めた。
反対に俄かに活気づいてきたのは、シングルのプレイヤーであった。
「同志よ!今こそ!彼らのプレゼントはきっと我らに味方す」
バコっ
「「「「「隊長ー!!!!!」」」」」
---地下室
「あちゃー設定ミスかしら。誰にでも当ててしまってるわね。」
「それわざとだろ。」
「マシュったら、そんなことしないわよ。設定ミスよ設定ミス。ふふふ」
「そうだぞマシュ、リンがそんなことするわけないであろう。きっと設定ミスだ。」
「お前ら2人ともミスでこの大惨事を片付ける気か。」
「あら、みんな健闘してるじゃない?」
---地上
「隊長、奴らこっちには来ていません。あ、あっちの通りにリア充が!」
「よし、進めー投げろー!」
「「「「「うりゃああああああ!!!!!!!」」」」」
===
「どっちかというとあれはシングルプレイヤーが不憫だった記憶が。」
「なんだかんだルイも楽しんでたじゃないの。」
「いや、悪魔2人の所業をみて呆れていただけだよ。」
「そうだったの。まあ、安心して、こっちでは正統派のサンタでクリスマスにしようと思うから。ふふふ。そうと決まれば企画よ!帰ったら色々書き出して、ゴンにも色々作ってもらって、あ、クリスマスケーキのレシピもいるじゃない!」
「正統派って、どうゆう意味だよ。クリスマスケーキはチョコレートケーキ食べたいな。カカオ探してみるよ。」
「本当?ルイ大好き!あ、ねえクリスマスツリーってどこかありそうかしら?」
「もみの木のことか?クリスマスまでにまだ時間あるし、調べといてやるよ。」
「ふふふ、ありがとうルイ。」
笑顔のミリアと照れるルイであった。
隊長「諸君、今年もクリスマスがやってきたぞー」
「「「おおおおお!!!!!リア充爆発しろー!!!!」」」
「隊長、今年は俺ちょっと当日参加できません、、、」
「隊長、実は俺も、、、」
「お前らもか。」
「去年彼女のことほったらかしてたから、マジで怒られた」
「ああ、それはだめなやつだ。」
「あれ、そういえば隊長は?」
「なんか目にごみが入ったってトイレ行ったぞ。」
「なんだ。すぐ戻ってくるだろ。」
「うん、そうだな」
(((隊長、リアルに予定なかったんだ)))
====
この隊長がとても可哀想です。
せっかくクリスマスなので、少しクリスマスネタにしてみました。
みなさんにも、メリークリスマス!
=======
小説を読んでいただきありがとうございます!
新米作者ですが、続きが気になる、面白いなど
気に入っていただけたら下の☆☆☆☆☆から評価、
コメント、ブクマなどなどよろしくお願いします!
明日の更新モチベーションです!




