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0016 ご令嬢、制作に励む

予定よりもだいぶ投稿が遅れました、、、

エルメリとルイは1週間ほどフェルデンツ伯爵領に滞在することとなった。本当はもっと長く滞在したいところだが、今年は社交界の始まりまでに戻る必要があるらしいのだ。

本当はそんな面倒なことよりも研究をしていたいところだがなというのはエルメリの言である。


さて、翌日からルイとミリアは共同開発に着手した。

と言うよりも、ミリアが作成し、それをルイが実際に試してみるというのが正しいかもしれない。

ルイはもともと魔法使いとしての才能があったようで、マシュの記憶が戻ってからは、便利な生活のために魔道具を作っていたが、本職ではないのである。


さて、まずは連絡手段である手紙の転送に関する魔道具の改良である。

ルイは自分の作った手紙を遠距離で飛ばす魔道具をミリアに渡した。


「あれ、これ全部一つの術で作られた魔道具なのね。」

「そう、父上はわりと褒めてくれたものの、形になってるだけで、やっぱり効率とか細かいところはまだ本職には及ばないさ。俺はユーザであって、ミリアのようなクリエイターではないからな。」

「あちら側の言葉を使ってそんなに偉そうぶって言ってることは全くもって偉くないのだけれど。まあいいわ。作るのは私の仕事、使うのはあなたの仕事ね。」

お互いにもちつもたれつな関係なのであった。


そういいながらもミリアは手紙の魔道具を解析して、理解した内容から手を動かして新しい設計図を描いてゆく。

そこには、音を録音するもの、魔道具を移動させるもの、そして宛先を決めるものなど一つ一つ別々のものとして設計してゆく。

(飛ばすのは空間魔法というかゴンに使ってる空間魔法との連絡の方が便利かしら。そうすれば常に送り先を固定することができるわけだし。)


そうして設計している間に、ゴンにも情報を共有して、製作を進めてもらう。

最近は考えていることをゴンにも共有することで実際にモノを作るのはゴンに任せてしまうことも多いのであった。


「よし、これで完成っと。ルイ、これで試してみましょ。二つ作ったからどちらも試してみないと。」

「まずは見える距離でのテストだな。」

とりあえず簡単に使い方を説明したミリアは、ルイとお互いに少し距離をとって向かい合って立った。そして音声を送るテストや実際に紙に書いたものを送ることもテストしてみたがどれもうまくいった。

いろいろ試していると、ミリアは物質を送ることも試したくなったので、紙を送っていた方の魔道具を改良して、手に抱えられる程度の物を遅れるだけの魔道具を作ってしまった。


「さすがミリア!こんなに簡単に作ってしまうとは」

「これは元になるものがあったから簡単だったのよ。これでたまには王都の面白いものとかこちらに送ってね。ふふふ」


そういってルイに若干プレッシャーをかけるのであった。


===


その日の夕食はまた全員で集まって食べることとなった。

一日中ミリアとルイがずっと魔道具を作ったりしていたので、みんなとても気になっていたようだ。

その席で今日作ったものをミリアが説明する。


「と、まあこのように、音声を互いに送ることができるものと、手紙サイズのものを送るのと、少し大きめの物を送ることができるものと作ってみました。本当は手紙と小包は一つの魔道具で担いたいのですが、分けた方が無駄な魔力も必要ないのと、小型化できるので。」

「まさか1日でこれほどの物が作れるとは、、、」

「「「「さすがミリア(ちゃん)!」」」」


いつも通りの反応の家族の反応の方が多いから麻痺しがちだが、本来はエルメリの反応のほうが正しいのであった。


「それで、ミリア、これはまた売り出したりするのかい?」

リヒトが珍しく魔道具を売る気があるのかどうか聞いてきた。

「もし売り出すのであれば、ぜひイズミにもたせたい。外国からも使えるようになればとても便利になるだろう。」

「音声や手紙に関してならすぐにでも売り出したいところですけれど、小包の方は。。」

「いくらでも悪用できますわね。それに暗殺にも。」

「ええ、なので、いくつか制限をつけるまでは一般に売り出したいとは思いません。ですが、1つはルイに渡してありますので、もう一つくらいなら。」

「たしかにそうであるな。もう一つの分の代金は支払わせてもらう。」


翌日、ミリアが売り物にするならと、ノアールと刻印を入れた魔道具をエルメリに渡すと、ノアールの噂を知っていたらしく大層驚かれた上に、エルメリのとてもいい笑顔で必ず王都に行く約束をさせられたミリアであった。


ちなみにエルメリ自身は魔道具よりも、理論構築や実験をしているらしく、魔法に関する研究についても教えてくれたのでそれについても、また王都へ戻ったら研究に関する本など送ってもらえる約束をしたのでどちらにとっても実りある結果となったのであった。



=======

小説を読んでいただきありがとうございます!

新米作者ですが、続きが気になる、面白いなど

気に入っていただけたら下の☆☆☆☆☆から評価、

コメント、ブクマなどなどよろしくお願いします!


豆腐メンタルなので、絹ごしのごとく優しくあつかっていただけると嬉しいです。

いいことはモチベーションに繋がる単純な作者です。

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