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小説家になろうと思ったが、やっぱりなれなかった。だから『小説家になろう』を

作者: さきら天悟

きたー

今日も降りてきたショートショートのネタが。

降りてきたというより、思いついたんだが。

ネットのニュースを見ていて。

今話題の反社会勢力と芸能人のと繋がり。


実は、ダウ〇タウ〇のマツモトの繋がっていた~

反社会的勢力と!


こんなツカミはどうだろう。

いわゆる起承転結の『起』になる。


そして、続々と明るみになる。

大御所のタケシ、アコも。

ついには公安警察に逮捕される。

次々と芸能人が逮捕される事態、

これが『承』。


『転』。

良識ある芸能人、知識人が政府を批判し、

政府に逮捕、監禁、拷問されたのだった。

2026年に誕生した軍事政権を。

そう、反社会的勢力とは前民主主義政府のことだった。

軍事政権は政権を批判したマツモトらを反社会勢力と

繋がりがあるとデッチあげ、逮捕したのだった。


『結』はまとめ、教訓的なモノ。

米国のトランプ氏が再選されないことが明らかになるや否、

日本でも政権交代が起こり、防衛費が極端に削られ、

福祉を過度に予算付け。


その状況に漬け込み隣国がセンカク、タケシマの占領したのだった。

すると不満が爆発した。

その不満、敵意が偶然一つにまとり、軍事政権が誕生したのだった。

バカげたことではない。

日本では有権者の約25%の票が取れれば、政権が取れるのだから。

安倍政権程度を軍事政権と批判しているモノこそ、

真の軍事政権を誕生させるモトになる、

かも知れないという警告。


ふー、と一息つき、コーヒーをすする。

周りを見渡す。

スマホを見ている人、友だちや恋人と話している人など。

孤独と少しの優越感。

俺は小説を書いている、

お前らには書けないだろうという。

フっと苦笑い。

小説家を目指すため、会社を辞めてバイト生活。

こんなことでも考えなければ、やっていられない。

精神のバランスが取れないのだ。


だから・・・

だから、金はない。

でも、喫茶店に来てしまう・・・

家では書けない。

スイッチが入らない。

何しろ家ではやることが多いから。

炊事、洗濯、掃除は手抜き、

それにテレビにネット、

1日数円分にしかならないのだが、

ゲームでTポイントを貯めてしまう。


だから、喫茶店にマック、

それにジョイフルで小説を書く。


だからというか、短編やショートショートしか書けない。

時間制限があるのた。

2時間も居座れば、良心の呵責に耐えられなくなる自分に。


本当は乱歩賞を狙っている。

江戸川乱歩賞、推理小説家とデビューするには最高の賞。

何しろ、賞金1000万円、それに映画化。

でも最近、マニアックな作品が大賞を取る傾向にあり、

映画化できず、精彩がない気がする。

もっとエンターテインメント作品が選ばれるべきだと思うが。

自分が得意の。


確かにネタは豊富にある。

アリバイトリック、密室殺人とかも。

何しろ『小説家になろう』には300作品以上投稿しているし。

それに小説にしていないネタもそれと同じくらいある。

でも、長編小説が書けない。

長編小説は短編小説を集めたモノという人もいるが・・・



最後の一口をすする。

これでカップのコーヒーは空。

そう時間切れ。

今日は短編1作。

これで満足してしまう。

乱歩賞応募締め切りの1月末が気になるが。

今年も書けない・・・

もっと集中したい、

もっと書き続けたい・・・

長編小説を。



目を閉じる。

きた~

降りてきた。

アイデアが・・・



2年後、『小説家になろう』をオープンした。

小説家が書ける喫茶店である。

ブックカフェより、ツカミはいいだろう。


長居しても料金が安く、

一人席で、

私語厳禁。

WIFI接続無料だが、ゲームは禁止。

それに24時間営業。

小説を書く、本を読む人、仕事をする人用である。


好評の一番の理由は料金だろう。

2時間で500円。

喫茶店という名目だが、

実は、ワークスペースである。

飲み物は自販機だけ。

それは飲食店の営業許可を保健所で取る必要がないから、

設備、手続きは簡略化できるのだ。

また店内は無人で、

指紋登録による会員制で、クレジット決済。

監視カメラのモニタリングを警備会社に依頼している。

平日昼間、深夜会員などお得な料金プランもあり、

1部屋15人の使用率は1日平均60%を超えている。


ネットは勿論、テレビや雑誌で撮り上がられ、

経営は順調で既に10店舗を超えている。

フランチャイズ制にしているため、来年いっきに50店舗増となる。

設備投資費が極端に低いからだろう。

意外な点は、都心だけでなく、地方でも好評だ。

なにしろ地方で深夜に小説を書ける店は、

24時間営業のファミレスくらいなのだ。

すでに株式上場という話も出ている。

そうすれば、億万長者。

その金で・・・

『小説家になろう』の成功談で出版、小説家デビューという計画だ。


厳密には小説家ではないのだが、残念だが。

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