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プロローグ ~4人の始まり 前~

初作品ですのでお手柔らかに

ジィィィィィィ・・・ジィィィィィィ・・・


 部屋の中に、パソコンの駆動音がしている。

 カーテンは、閉め切ってあり明かりといえばディスプレイの光とパソコンのLEDライトだけだ。

 画面には、ファンタジー系の煌びやかな一室に、これまたファンタジックな鎧に身を包んだ

美少年風の男性キャラが映っている。

 

 「う~ん、こんな感じで装備してみたが結構イケるな」


 そう、ボソッと呟いたのは、オレだ。

 まぁ、自分で言うのもなんだが、所謂ところの自宅警備員・・・

ニートってやつだ。

 言い訳させてもらうと、好きでニートになったわけじゃないぞ。

 2カ月前までは、ちゃんと働いてたんだよ。

 ただ会社がブラックすぎて精神病んで、そっからお決まりコースなわけよ。

 ブラック鬱からのニートってやつさ。

 今じゃ、MMORPGとコンビニぐらいが世間との絡みだよ。

 言ってて悲しくなってきたぜ。


シュオッ


 「ん?wisか・・・誰かな。」


【チャット】


伊右衛門 「こんば^^」


マスラヲ 「こばんちゃw」


「今暇か?」


「あぁ 暇だぜ」


「一時間後にイベクエ行こうぜ」


 イベクエか、そういえば何かのコラボクエがアプデで始まったんだっけか。

 コスも試したし行ってみようか。


「いいよw一時間後な」


「おk 一時間後にブロック012な。」


「了解」


「一時間後か、倉庫整理してブーストアイテム持ってと・・・

 あぁ、そうだ。コラボクエ受けとかないとな。」


 今やってるゲームは、基本無料のアクションRPGで

世間一般ってか日本国内アクションRPGランキングNo.1 トリニティ・オブ・オンライン2 

略してTo2だ。

 ストーリーは、大宇宙を数多の惑星や宇宙空間、はたまた次元を超えて

大災害から守る戦士になって戦っていくって感じだ。

 何故To2が人気があるのかとゆうと、キャラクリ(キャラクタークリエイト)がすごい。

 とにかくどこでもいじれるんだ。

 顔、体、服装は当たり前だし、手足の指の長さや爪の長さなんかもいじれる。

 髪型も他のゲームと違って何種類かの髪型を選ぶんじゃなくて自分で作れてしまうんだよ。

 服装は、課金ガチャだけど、当たった服装同士を合成していいとこどりした服装にできるんだ。

 だから、コスプレ勢やSSスクリーンショット勢は、歓喜だよ。

 肝心のアクションやシステム面はどうなのよ?って思うかもしれないけど

それも手抜きなくしっかり作られてる。

 まず、大概のゲームであるクラスだけど、全部で11種ある。

 

 近接職  ハンター(H)・ウォリアー(U)       2種

 遠距離職 ウェポンマン(W)・ガンナー(G)      2種

 魔法職  フォース(F)・ビショップ(Bs)      2種

 近・遠職 サバイバー(S)・トリッカー(T)      2種

 召喚職  サモナー(Su)               1種

 上級職  プリズムナイト(P)・ホーリースペル(Hs) 2種


 そして、クラスは一度に2種セットすることができるダブルクラスシステム(Wクラス)ってのがあって

状況によってこの2種を変えながら戦っていくんだ。

 まぁ、当然だけどクラスによって得意不得意があるし、上級職は魔法も使えるけど

魔法職に比べるとものすごく劣る。

 各職固有のクラススキルもあるしで、どの職が一番かはわからない。

 自分の使いやすい職が一番だろうな。

 各職、LV90がカンストだな。

 んで、技や魔法だけど。

 それらは、ディスクってアイテムが敵(MOB)、ボス敵(BOSS)からドロップするから

それを使うことで覚えて戦闘で使えるようになるってわけさ。

 当然だが技や魔法を使えばHPとは別にMPを消費するわけだけど、MPは一律で決まった量しかないんだ。

 そのかわりにMP回復はとても早い1分もあれば0から全回復するから、どんどん使っていける。

 まぁ、MP調整が戦闘の肝だな。

 上級職は、2種同時はできないんだ。

 たとえば、PとHsはセットできないがPとBsやHsとSはセットできるって具合になってるんだ。

 武器防具に関しては、★の数(レア度)の多い方が強く固く、そしてステ(ステータス)アップの武器防具スキルが付いてるんだ。

 今オレのキャラは、P・BsのWクラスなんだけど、Pの武器はソード(大剣)、Bsの武器はロッド(長杖)

スキルはソードは打撃力+HP+防御+でロッドが魔法力+HP+防御+ってのが付いてるわけさ。

 防具は打撃+射撃+魔法+HP+防御+。

 武器防具以外にアクセ(アクセサリー)があってアクセは、ステ異常を防ぐスキルがついてるんだ。

 例えば、スタンや毒、麻痺なんかをね。

 オレが付けてるのは、スタン無効スキルのアクセだ。

 

 「準備はこんなもんかな。」


 そう思ってディスプレイの時間を見ると約束の時間まで15分くらいになってるな。

 そろそろ、ブロック移動しようか。

 このゲームは、LVや装備、遊び方なんかでブロックがいくつも分かれている。

 ブロックごとに収容人数があったりするしで偶にめんどくさいなと思うこともある。


 「えっと、ブロック012だったかな。」


 と、チャットログを確認してブロック移動した。

 

 「ん~、伊右衛門のヤツどこにいるんだ?」

 

 ゲーム内のロビーには、色とりどりの装備や服装をしてキャラクリシステムを使い切ったようなプレイヤーキャラがわんさといる。

 一般チャットもガンガン飛び交っているし、渋谷の交差点みたいな感じだがそんなロビーとチャットが安心感とワクワクを与えてくれる。

 部屋で孤独で居ると気分が滅入ってくるけど、ゲームをしてると孤独を感じなくて済むんだ。

 ホント病気もちはつらいぜ・・・w

 

「お いたいたw」


「み・つ・け・た・ぜw」


「ちゃおw」


「ちゃおっすw」


「とりまPTとばすわ」


「おk」


【伊右衛門からパーティーに招待されました】【はい・いいえ】


 【はい】っとね。


「よろす」


「よろしくな。」


 伊右衛門は、いつもどうりの某黄門様の様ないでたちである。

 一番目を引くのは、立派な白髭だ。

 なんせキャラクリで髭を整えるだけで3時間かけたそうだからな。



「で 何のクエいくん?」


「あ~ちょいまって。」


「@2人くるんだよ。」


「誰よ?」


「ココアとなのは。」


「ココアンとなのはんね」


「何で?なのはん なのよ。w」


「さん って打つのめんどいからw」


「なるほ。w」


 そんな話をしているうちにココアンとなのはんが連れだって現れた。


ココア 「こんばんは。」


なのは 「こんば~」


「こんば^^」


「こんば。w」


「2人ともPTとばすよ。」


【ココアがパーティーに参加しました】

【なのはがパーティーに参加しました】


「よろしくな。」


「よろす」


「よろしくお願いしますね。」


「よろしく~」


 ココアンは髪はロングで淡いブロンド清楚な感じのウェディングドレス風のコスでスカートは当然ミニだ。

頭には猫耳がついていて、マジシャンのサポートしている女性が付けてるような帽子をつけている。

 

「伊右衛門さんどのクエいくんですか。?」


「床ペロしまくるのはきついかな~」


「コラボイベのクエだよ」


「あ~、それなら問題ないかな~」


 なのはんは某白い魔王を彷彿させるコスである。

マジで、O・HA・NA・SHIとゆうなの物理をくらいそうであるな。

 今までにTO2では、いろんなゲームやアニメとコラボイベントをやってきてるんだが

今回は、某狩ゲーとのコラボで武器防具や服装、武器迷彩。

 そして、コラボクエ専用ステージにコラボボスなど、盛りだくさんなのだ。

 

「さて、集まったから早速いくかい?w」


「確認なんだけど、日に2回しかいけないステージなんだけど

 皆2回いけるかい?。」


「いけますよ。^^」


「こっちも大丈夫だよ~」


「問題なしだ」


「おk。んじゃ受注してくるわ。」


 そう言って伊右衛門は受注カウンターに向かっていった。


「ココアン達は最近どうよ?」


「どうとは。?w」


「最近はクエやってるか~、SS撮りまくってるかってことじゃないかな~w」


「あー、そうですね。」


「いつものメンバーのマイルームやチームルームに行って

 SS撮ってうpして、たまにクエ逝ってって感じですね。^^」


「なんてか いつものココアンで安心したよw」


「逝ってはいない~w」


「行って・・でした;;」


 そんな感じでココアン達と近況報告ココアンいじりなんかを

していたら、やたら偉そうな態度のヤツが現れた。


魁皇時  「よう ココア暇だろ ちょっとこいよ」


「いえ、暇じゃないです。」


「あ?暇だろ?」


「だから、暇じゃなくて今からクエ行くんです。」


 なんだコイツは、とち狂ってんのか?

 なぜ暇だと決めつけてんだ?

 

「俺が誘ってやったんだから来いって」


「ですから、クエに行くんですけど。」


【なのはwis】 「なのはんコイツなに?」


【マスラヲwis】「前にオフやった時から、ココアに粘着してるクズ男だよ~^^;」


【なのはwis】 「ぶちゃっけって大丈夫?」


【マスラヲwis】「おk~、やったってください~」


 さて、許可も出たしどうしてやろうかねぇ・・・

 病の原因となった会社の上司を思い起こさせる奴だ。

 すんげぇムカついてきたぞ。

 よし、大恥かかせてやる。


「ついて来いって言ってんだよ」


「いやですよ。それにPT組んでるからいけません。」


「いいかげんにしろよ ココア頭にくんぞ」


「いいかげんにするのはお前じゃねぇのか」


「あ?テメェ誰だよ」


「あ?テメェこそ誰だよ?キチってんのか?」


「なんだと!ふざけんなよ!!」


「べつにふざけてませんけど?」


「誰に言ってんだテメェ」


「誰かわからんから聞いてんでしょうよ」


「ふざけんなよ!!」


 あ、これマジでダメな人だ・・・

 会話が無限ループに入る予感がひしひしとするぞ。

 どうしようか。伊右衛門早く受注してくれよ~。

 そんなことを思ったところできたこれ。

 

【伊右衛門がコラボクエストを受注しました】


「お 受注したな ココアンなのはん 先にいっててw」


「え?いいんですか。?」


「ほら~、いいって言ってるから行こうよ~^^」


「うん。じゃ先に行ってますね。」


「あいおw」


「待てよ ココア」


「あぁ もうやめとけよ 帰ってきたら相手してやるよw」


 そう言いおいてオレもステーションに向かうことにした。

 魁皇時のヤツは、まだ何かほざいていたが聞いてもしょうがないな。

 んじゃま、気分を入れ替えてクエスト行ってみようか。 

続けれるかな・・・

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