ラブコメ展開と言える許容範囲ってどこまで?
必須要件じゃないので!かっきませぇーん!
書いてるやないかい。
「ハーレムっちゃわない?」
………文字列おかしくない?なんてふざけたことは言えなかった。
俺はこいつの心理が読み取れず戦慄した。
「おい、お前、何言って」
「和也、全然、だもんね、うん、しかたないもんね」
「はぁ?いや、だから何言って」
「和也に拒否権なんてありませーんあるのは女の子達だけでーす、ってことで、明日から和也ん家に女子が、…えーとあっ、そーそー10人住むんで、よろしくー!あ、私もだからねっ!」
「いやいやいや無理だって!あとお前欲しいなんて言ってねぇし!」
てか、なんだよ、このラブコメ?いやもうこれタダのハーレムでしかねーわ、ToLOVE〇ダー〇ネ〇かよ…。
「…だめ?」
「上目遣いつかってもだめだっつーの」
見つめてるのが気恥ずかしくなって俺はそっぽを向く。
「あっ、じゃあ住むからね、バァイビー」
「なんだその外国の動物にいそうなあいさつ…」
ツッコミを入れている間に天音は帰ってしまったみたいだ。
「はぁ、帰るか…」
そして家に着くと…
「あ、おかえりー!!!」
「おぉ、ただいま?」
俺はしばらく考えて
「いやおかえりーじゃねぇよ!?なんでいんの!?」
「はぁー?いやいや言ったじゃん、住むって言ったじゃん、聞いとけよーったく、お前の耳クソでもつまってんのー?」
いきなり口悪くなったなこいつ…どうしてくれようかしら?
「今すぐ出てけ!」
「にゃうぅぅー!いたいいたいー!」
頭をグリグリしてるとこんなふうに言ってきた。ふふん…ここがええんかー?
「出てけ!」
「出てかん!」
「じゃあ布団は!?」
「持ってきた!」
「お風呂は!?」
「温泉行く!」
「その金は!?」
「用意済み!」
「部屋は!?」
「廊下!」
そこまでしてかよ!
「じゃあ、うー、あ!飯は!」
「私達が作る!」
「材料は!?」
「女の子達の中に農業系の家族がいるから余裕!」
「準備満タンじゃねぇか!」
「あたぼーよ!」
「あたぼーじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「はーいはいはいそーゆーわけだから、和也は部屋入って勉強でもしてなー、あ、オナっててもいいよ?女の子想像してね!」
「しねぇよバカ死ねぇ!!」
すると天音はどこか可愛げに
「あ、私で、するの?別に、いいよ?♡」
「しねぇっつってんだろがぁぁぁぁぁ!!!!」
「じゃあ早速ー!温泉行こー!」
「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!」
というわけで
「くそー、ちくしょー、いい湯だなぁおい!」
周りの人に変な目で見られながら言う。
はぁ…なんでこうなった…。
すると脆そうな壁の向こうから声が聞こえてくる。
「和也ー!!!今行くよー!」
一瞬事故にあって救助される人の気分になったがそれはただの天音の声だった。…って?
へ?今行く??
バキッ!!!!
脆そうな壁ではなかった。ただの脆い壁だった。
【悲報】俺氏、男風呂で16歳女子軍に襲われる。
おい、おいおいおいおいおいっ!おいっ!?
「和也ー!♡」
「胸隠せぇぇぇぇぇぇ!!!!」
一気に囲まれ、宣言される。
「逆レイプ、イッきまぁーす!」
「いっ!いぃっー!やっはっはぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁー!!!!!!」
今回ってラブコメ展開じゃないの!?ラブコメって!こんなんじゃなぁぁぁぁぁい!
16歳、偏見持ちのの男子高校生、俺、レイプされる。
今回も読んでくれてありがとうございます。いやぁ、ラブコメ展開(?)はどーでした?いや、次の話もこの続きから始まるんですけどね?てへ。
ってことで!次回もお楽しみに!