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偏見男子生徒の悩めるラブコメスパイラル  作者: マイノリティKAITA
1/2

偏見の元になっている女子ならノーテンキ

これが初投稿、どうも、マイノリティKAITAです。

いやぁーはっはっは、前書きって何書いていいかわかんね!


ここまで書いて初めて必須要件じゃないことを知った俺。

「うわ、あの人ってあれでしょ?その、ヤクザとかとつるんでるあの…」


「えーそーなの?私は女で遊ぶ最低野郎って聞いたよ?」


「えーまじ?じゃあもっとやばくね?」


「もとからやばいでしょーあれは」


廊下を歩けばどこからともなく聞こえる、俺の噂

そう、俺、薮崎和也は、クラス、学校、近所からものすごい偏見を語られるのだ。英語で言うとバイアス、やべぇ、英語できる俺かっこいい。

こんな想像を廊下で歩いている時に頭でできる程度には友達がいない、いや、いない訳では無いが、ほんとに友達なのか怪しいのだ。


「あ!和也〜!何してんの?友達は?あ、いないんだ

っけ、いやぁー大丈夫大丈夫!私がいるでしょっ!」


彼女の名前は豊崎天音、元気が良くふつーに可愛い女の子、そして、俺の偏見の元になっている女の子だ。

本人もそれは自覚しているらしいが、まったく気にもとめない様子だ。


「あのなぁ…毎回言うけど、俺の偏見なんとかしろよ、お前のせいだろ?」


「和也〜何言ってんだよ!偏見なんて持ってても、私は和也の事好きだよ?♡」


「嘘八百だな、いい加減にしろよ…」


「ちっ!ばれたか!まぁまぁ!これからだよ!」


「はぁ…」


清々しい風が吹きつける昼休みの校庭、俺は次の授業に出るため、のろのろと教室に向かうのだった。



「じゃ、今日はこれで終わるからな、次の予習ちゃんとやっとけよー」


授業が終わり、放課後、いつものように偏見を浴びながら学校を出る。

人の噂も七十五日というが、あれは嘘だ、その対象はあくまで友達がいる奴が彼女出来たみたいな話を友達にばらまかれる、みたいなケースだろう。

だが、俺の場合、まともな友達もいなく(ぼっちとは言っていない)、ぼっちで色々な話が出回っている、誰かが新しい話をでっち上げ、会話を弾ませるのだ。


「まったく、はた迷惑だな…」


すると後ろから元気な声が聞こえてくる


「和也 ー!!!」


天音はバックを勢いよく俺に投げつけてくる


「痛いっつーの、で?なんだよ?毎日一緒に帰ってるわけでもないんだし、なんか用があるんじゃないのか?」


「むー冷たいなー一緒に帰るつもりだったらどーするのさ」


「その時はその時だよ、俺は無駄な期待はしない、なぜなら0.1%はそれが叶わないからだ」


実際、期待なんて無駄だ、叶うのなんて運動部の試合で期待してるからねって言われた男子生徒が闘争心燃やしてギリギリで勝つっていうスポーツ漫画だけじゃね?と、よく分からない事を頭の中で考えていると、天音が弱い所をついてくる


「それ、ちょっとは期待してるってことじゃ…」


ちっ!これだから勘のいいガキは嫌いだぜ!


「うるさい、で?要件は?」


「ふっふっふーよくぞ聞いてくれた!」


「嫌な予感しかしねぇ…」


「モテない友達もいない、あなたに!なーんと!女の子を紹介してあげる!」


でた…おいおい、なんでこんな時だけ予感って当たっちゃうの?この世界って不思議!


「パス、どーせ噂がまわって幻滅されるだけだ、会って幻滅されるより、会わないで幻滅された方がましだ」


「そんなこと言わないでさ!行こ!ね?」


「お前なぁ、まず俺のタイプとか知らないで言ってるだろ?テキトーなこと言うなよ」


実のところ、俺のタイプはこんな騒がしい奴ではなく、もっと可憐でおしとやかなかわいい女の子なのだ。まったく、騒がしい奴の友達なんて騒がしいに決まってるだろ…


「写真見る?」


まぁ、見るだけ見てみるか、と天音の持っているスマホの画面をのぞき込む


「どう??」


俺はその瞬間、時が止まったように感じた、久しぶりに味わう、この胸の高鳴り、もう次に出す言葉は決まっている、俺は今まで出したことのないかみかみな早口でこう言った。


「天音さまぁー!ちゅれたってくだしゃい!!」


我ながらかみぐわいが神レベル、カミカミなだけにな、ちょっと待ったそこのお前、しけたって思っても思うなよ。

天音は元気な声で返事をくれた。


「あいよっ!」


俺は今日、可憐でおしとやかな美少女に会いに行く。



「おっぱーい!」

天音が元気に挨拶する。…ん?挨拶なのこれ?たぶんおっはーと言っているんだろう。いや、なんで分かっちゃうんだよ。


「おはよう、その挨拶はこの公共の場の公園でするとまずいんじゃない?」


「かたすぎだよしずく!それよりも!ほら!約束の男の子だよ!」


俺はいきなり指をさされるものだから動揺する。

まったく、てか、指さすなっつーの。


「へー、この人が…あ、初めまして、天野しずくです」


なんだこの子、超可愛いっ!?とっさにそれが頭に入ってきたので少し返事が遅れる。


「あ、初めまして薮崎和也です!」


「和也…キャラ崩壊してるよ?」


してねーよ、してないしてない、…嘘ですしてます。何これ崩壊しすぎ、ゲシュタルト?


「ふふっ面白い人だね」


しずくは微笑ましそうに言う。

なんかなぁ、発言から行動まで何もかもが可愛いよね。


「じゃあ、どこ行こっか?」

俺は少し考えてから、

「んーじゃあさ、裏通りのラブふぉっ!?」


言いかけて、横から天音のグーが飛んできた。


「おい天音!何すんだよ!」

「こっちのセリフだけど!?何初対面の相手にラブホ行こなんて誘おうとしてんの!?ばかじゃねーの!?」


え、ばかかな…

ちょっと落ち込んだがこっちにだって言い分はある、俺はすかさず反論する。


「しょーがないっちゃしょーがないだろ!こーゆー経験ないんだよ!」

「だからって言って初対面の人とヤるかぼけが!」


そーかなー、俺の読んでた同人誌だとヤるんだけど…


「あーもう!服見に行こ服!」


結局、天音の提案で服を見に来ることになった。

「どう?似合うかな?」

「似合う似合う!やばっ!しずくちゃんちょーかわいい!私なんてー」


なんて偏差値低そうな会話をしている、が!だがな、しずくちゃんちょーかわえぇ。こんなの3次にいていいのかよ…。


なんて思っているとしずくが話しかけてくる。

「どーおー?マイダーリン♡私の服は?似合う?可愛い?」

「おー可愛いんじゃねぇの?あ、うん可愛い可愛い惚れたわー」

「うわっめんどくさそっ」

うるさいな、しずくちゃんに集中させろよ、まじ可愛い。


服屋で可愛いを連発した後、俺達は喫茶店に来ていた。

「はぁー何だかんだでもう帰る時間かー、あ!私!ちょっと帰りに用事あるんだった!ごめんねしずくちゃん、後はふたりでよろっ!ばいびー!」

「あっちょっ!」

俺は制止しようとしたが、もう天音は走って言ってしまった、まじ速いなあいつ…


「和也くん、何時に帰るとかある?」


うぉっ!まじかよ、名前で呼ばれたっ


「あ、あぁ、今日は家に家族いないし、大丈夫だよ!」

つい声がでかくなる、だってしょーがないじゃん、男性諸君なら分かってくれるはずだ。


「じゃあ、ちょっと家に寄ってもいいかな?」

へ?

「え?今なんて?」

「じゃあ、ちょっと家に寄ってもいいかな?」

…………………………………

モテ期、来たのか?来ちゃったのか!?よっしゃ勝ち組っとぉいけない取り乱した、まだ安心できないな、最後まで気は抜かないでおこう。

何か裏があったら怖いしな、今日は断っておく…

「いいよ、何にもないけどね!」

…のは無理だった。


俺は今、大変な局面にいる…っ!

俺は今お茶を入れている、二人分の、だ。うぉぉやべぇ!家に女の子がっ!やべぇ!

こーゆー時ってどーやって話せばいいのかな?やべぇニヤニヤが止まんねぇーふへっ!

よーしお茶入れ終わったぜ!早速行くか!


「しずくちゃーんお茶入れた…よ?」


お茶を落とし、飛ぶ。

何m飛ぶ勢いだろう、10はかたいな。

彼女は、しずくちゃんは、俺の偏見悪口ディクショナリーを机の上で読んでいたのだ。

ちなみに、偏見悪口ディクショナリーとは、今まで言われた偏見の数々を書いてるノートのことな。って、そんな場合じゃない。


「しずくちゃぁぁん!それは!それはだめだぁぁぁぁぁ!」

なんとかそれを取り返してうずくまる。だが、遅かった。

「…………………」

やばい、これは、また、幻滅される…

すると、予想外の答えが帰ってきた。


「よかった」


「私と、同じ」



それから何分たっただろうか、既にしずくちゃんは帰っている。


「どういう事なんだ…」


あの後しずくちゃんに事情を聞くと、どうやらしずくちゃんも偏見を語られていたらしいのだ。

おかしい、そう感じていた。だってそうだろ、同じ境遇にいて、自分のタイプで、可愛い人がいきなり現れるわけがない。


「どーなってるんだよ…」

まだ頭の整理が追いつかないでいる、くそっ、分からねぇ。


「明日、天音に聞いてみるか…」



次の日、俺は学校に来て早々天音のいる2-Aに来ていた。

「おい天音!昨日のは一体なんだったんだよ!」

「え?そのまんまだよっ?」

「そんなわけないだろ!俺と同じ境遇で!俺のタイプの可愛い子がいきなり現れるわけないだろ!」

「……………っ!」

天音は顔をしかめながら悔しそうに誰にも聞こえない声で言った。

「やっぱ、そ〜簡単にはいかないか」

「なんだって?」

「なんでもないよ!ただ、あの子はいい子だよ!それだけ!」

やっぱ聞き出せないか…こいつはこーゆーとこあるんだよなぁ…。少し考えていると天音がやっぱりノーテンキな声で、元気に、また、意味がわからないことを言う。



「和也、あの子を中心に、ハーレムっちゃわない?」

読んでくれてありがとうございました。いかがでしたしょうか。この話は連載していくつもりです。次回は多分ラブコメ要素が多い回となります。これから頑張りますので次回も宜しくお願いします、では、次の投稿まで。

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