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太平洋の炎  作者: lei
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革命と終結

第一話変革

昔、日本に革命をもたらし太平洋戦争を勝利に導いた人たちがいた。

この文は戦争が終結して50年の月日がたった今では教科書に載りそして日本は世界一の平和主義国、世界平和の実現国と言われた、この話はそんな国作りを成し遂げた青年らの話である。


1942年6月8日

小笠原諸島から西に200キロの地点に浮かぶ島、坤陽島に紅葉木虎の姿はあった

 俺は自室のデスク山積みにされた書類と格闘しながら報告を待っていたすると扉が大きな音を立てて開いた

「紅葉中将!負けました!山本司令長官率いるミッドウェー島攻撃隊は敵機の攻撃を受け、空母4、重巡洋艦1、駆逐艦1がやられました」

声を荒げながら飛び込んできたのは橘葵少佐、今は異例な女性の軍人である

「軽さんの読み道理だな・・・、で革軍作戦の準備は整ってるのか?」

「とっくに終わってますよ、あとは軽さんの指令で木虎くんが動くだけですよ」

差し出した水を一気に飲み干して葵は笑みを見せながら答えた

俺はそっか、と答えて岸本軽に電話を掛けた、


 革軍作戦、海軍大将岸本軽が極秘に部下の紅葉らと立てたクーデター計画である、海軍と陸軍を掌握しその両方を内側から改革し太平洋戦争を巻き返し勝利することを主目的とした作戦であるそしてこの作戦の決行条件である海軍の失態がミッドウェーであった。

6月9日坤陽島

 坤陽島、この島は大財閥である岸本財閥が私財を使い作り出した軍事島であり約2500名の陸軍部隊、そして小規模ながら艦隊を寄港させれる軍港、最新鋭の戦闘機などを開発するための飛行場を完備していた。

もちろん坤陽島は超極秘事項である、海軍でも数名の幹部と坤陽島の人々しか知らない。

この日紅葉中将率いる炎電艦隊が革軍作戦支援のため出航しようとしていた

「出航準備が整いましたいつでも指示を」

葵は少し緊張した顔つきでこちらを見ていた

「炎電艦隊出航、みな、本作戦は重要な作戦である心してかかれ」

艦内放送にて旗艦海王及び各艦に放送した


炎電艦隊、紅葉財閥と岸本財閥が作り上げた、この艦隊は日本の技術と坤陽島の各国の亡命技術者が力をあわせて作り上げた最新艦隊である、旗艦海王は超ど級戦艦でありながら数機の艦載機が搭載できる空母型戦艦、他にも空母の鴎香や翔緑や金甌、重巡の神欄、神栄、軽巡の三竹、附合、山陽などからなる機動艦隊であった。

その炎電艦隊は現在東京に向かって北進していた

「葵・・・暇じゃないか?」

溜息をつきながら葵は無視した

「今回の作戦・・・日本軍との衝突は避けられないな」

唐突な発言に葵は驚いていた

「軽さん率いる東京制圧部隊を援護するのが俺らの役目、もし日本軍が戦闘機出して来たら秋冷をだすしかないしな」

葵はうつむきながら黙っていた

俺は彼女の肩をポンとたたいて艦長室をでた

その時の彼女は悲しいような雰囲気で笑いを堪えていた


6月10日AM1時

東京都近郊

「即制隊はいまどうなってる?」

軽は布陣図を見ながら副官の山崎涼に尋ねた

「最高司令部に潜入した所です、合図が来るまで約10秒です」

涼は残り時間を数えた、そして0になると同時に合図の閃光弾が基地上空に発射された

「よし!全部隊突入!同時に関東各地の飛行場及び陸軍基地を急襲せよ!」

軽の合図とともに司令部から命令が全部隊に通達された


同刻 炎電艦隊旗艦海王

海王の操舵室には葵がてきぱきと周りに指示を出していた

紅葉がいないこの状況で私が頑張らないとと意気込み緊張と興奮が沸々としている

「あーおーいいいい!各艦に通達!作戦開始だ!」

勢いよく操舵室に飛び込んできた木虎により緊張は吹き飛んだ

「紅葉さん!?どこいってたんですか!!ってか作戦開始!?」

とにかく慌ててはいたものの伝令用の通信機に手をかけて通達をしていた

周りの乗組員もいつものことのように苦笑していた

「これから変わるぞ!みんなその瞬間を忘れるなよ!」

木虎の声とともに窓から外を見るとはるか彼方にうっすらと見える島に向かって自軍の戦闘機が飛んでゆくのが見えた。

革軍作戦の開始である・・・

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