第一話 手塩にかけて育てたナメクジが死んだ
誰かと設定がかぶっていたらごめんなさい。
同じ設定の話を知ってたらかぶってんぞこの包茎!と優しく報告してください。手術してきます
「どうもこんにちはー!」
「え……?あっ、はい、どうもこんにちは」
一体ここはどこだ?周囲を見渡すと辺りは真っ白な空間で、目の覚めるような綺麗な少女だけがそこにいる。
「説明するね!ここは地球のどこにもない次元のはざまでわたしは……まぁ名前とかはないけどすっごい力を持った神みたいな存在だよ!好きに呼んでくれていいよ!」
「えぇっと……、それじゃ神様と呼ばせていただいてかまわないですか?」
「別にいいよ!」
元気な神様|(?)である。しかしいきなりこんなことになるとは……。インターネットや小説ではよくみかけるものの実際自分の身に起きてみるとただ戸惑うばかりである。
「それでなんで君をここに呼んだかっていうと、あるゲームに参加してみないかっていう提案をするために呼んだんだ!」
「ゲーム…ですか……?」
「そう!内容は君にランダムで一つだけ特殊能力を与えるからその能力を生かして地球とは別の異世界で魔王を倒してもらうことだよ!」
うーん、興味はあるけど急に言われてもこっち(地球)に親や仕事もあるしなぁ……
「あっちなみに異世界で死んだら異世界関係の記憶を消して体を今の状態に戻してから地球に送り返すよ!魔王を倒した後ならいつ死んでも記憶と特典を保持したまま異世界関係の話を人に伝えられないようにして地球に送り返すよ!」
ちなまれた。このままだとこちらに損がない随分な好条件だけど何か代償が必要になったり裏があったりするんじゃないだろうか……
「特に代償とかはないよ!私の目的は異世界に人間を送り込んでみてどんな人生を送るのかを見てみることだよ!人間がテレビを見るようなものだよ!特殊能力はすぐに死なないようにだし、地球より死にやすいけど何か裏があるとか、行ってみたら地獄のようだったとかもたぶんないよ!」
ちょっと不安な点があったがどうやら本当に裏はないようだ。というかさっきから言葉にする前に反応されている。心を読まれているのか神様のコミュニケーション能力が半端ないのかはわからないがとにかくすごい。
「あと別にこの話を断っても特に何もしないよ!この記憶は消させてもらうけどね!」
何やら至れり尽くせりである。俺はこの綺麗な神様の提案にだいぶ乗り気になってきた。別に相手が好みのタイプだったからではない……たぶん
「あと私の見た目は特に決まってないから相手に一番好印象を与える姿をとってるよ!」
どうやら俺の好みは綺麗で元気な少女だったようだ。突然性癖をばらされた(しかも好みの相手に)気分になって死にたくなってきた
「これで最後の説明になるけど行先の異世界の名前はデュナミス、剣も魔法も魔物も異種族もなんでもありのファンタジー世界だよ!」
デュナミス……たしかアリストテレスの哲学概念の名前だったか。……まぁそれはいいか。俺は異世界とやらにいくことにした。こっちにデメリットはなさそうだしもし相手がうそをついていてもこれだけの力をもった相手だ、相手がその気ならこっちが何をしようとも人間一人くらいどうにでもできただろう。そのときはそのとき考えればいいのだ。
「おっ、行くことにしてくれたんだ!嬉しいよ!それじゃお楽しみの特殊能力を決めよっか!決める方法は何がいい?普通のくじ?それともアミダなくじ?ダーツ?スロット?」
俺は普通のくじにすることにした。ダーツやスロットなんてやったことないしどうせどれを選ぼうが同じだと思ったからだ。それと向こうにこっそり見えるあみだくじのボードに線が何万本もあった時点であみだくじだけはやめた。
「おっけー!普通のくじだね!それじゃこのなかから好きに選んでね!完全なランダムだから中には玄人好みの特典もあるけどうらまないでね!」
神様はそう言ってコンビニにあるようなくじの箱をくれた。この中に何万個もくじが入っているようには見えなかったが中に手を入れてみるとどうやら中は広い空間になっているようだった。とりあえずデメリットな特典でなければそれでいい、そう思いながら俺はとりやすいよう元気に箱の中で泳ぎ回っているくじたちの中から一枚を決めて引いた。【特典・マジカルちんぽ!】と書いてあった。
「ウッソだろお前……」
俺は本格的に自殺を視野に入れ始めた
「おー、おめでとう?ちん○んの長さや硬さ形を変えたり先っぽから不思議な液体を出せるようになる一部の人からは熱狂的な人気を誇る特典だね!」
「ちょっとまってくださいよ神様!マジカルちんぽでどうやって異世界を生き抜いていけっていうんですか!ゴブリンをマジカルちんぽで落とせとでも言うんですか!?玄人好みにもほどがありますよ!」
「いや~そういわれてもわたしが決めたわけじゃないしなぁ。向こうの強い冒険者に使ってヒモになるとかいろいろあるんじゃない?まぁがんばって!」
「嘘だと言ってよバーニィ!」
そんなわけで俺はマジカルちんぽをもって異世界を生き抜いていくことになった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「案外何とかなるもんだなぁ……」
異世界転移してから6年、すでに俺は魔王を倒し終わっていた。
6年前、そこら辺の草原に転移した初日、俺はヤケクソになって奇声をあげながら裸でスライムに突貫した。メチャクチャに殴り合ってドーパミンをどっぱどぱ出しながら最後の突撃をしたら俺のちんこもスライムに突撃していた。どうやら特典により無意識のうちに硬化&伸張したらしいちんこはスライムを貫いた。…これが本当のヤリチンかな?(槍チン)あまりの事態に呆然とした俺は少しづつ落ち着きを取り戻してきた。
「なんじゃこりゃあ……」
まさか童貞をスライムで捨てることになるとは……。イヤ、これうちのシマじゃノーカンだから。
それにしてもまさかちんこで魔物を殺すことになるとは。冷静になった俺はとりあえずもらった特典を詳しく調べてみることにした。
その結果、まさかのとんでも性能が発覚した。
長さや硬さは自由自在、というかどんな形にでもできた。本当の槍にしか見えないようにもできた(股間と繋がってるけど)し、目にも止まらぬ速さで伸ばせたり岩を貫通させたり他にも先端から体力が回復する不思議な白い液体を出せたり(フシギダナー)と、まさにマジカルの名に恥じないとんでもっぷりだった。
「これ……もしかしていけるんじゃあ」
マジカルちんぽに可能性を見出した俺は、本気で魔王を討伐することにした。
とりあえず一発ネタなのでここまでで終わりです。いつか隙ができたら特典のことを隠しながら聖槍|(≠精巣)の冒険者として活躍|(怪我してる冒険者に不思議な液体をぶっかけたり孤児ロリ達に栄養満点の不思議な液体を食べさせたり)してる姿を書くかもしれません。