09 スピードキング
「カーズ?呪い?」
アリスがそういうとミミカは
「そうだ!私は呪い使いだ」
「お前も、私の呪いで死にたくなるぐらい苦しめてやるよ」
「私に恥を掻かせたんだ、簡単には死なせない。泣いても許さないぐらい苦しませてあげるわよ」
アリスはその言葉にぞっとした。
が、すぐにミミカの方を向いて
「そんな呪い私には効きません。」
といい放った。
「おいおい、強がりか!」
「違います」
「私には呪いが効かないからです」
とアリスは断言した。
それを聞いて痩せた男が話に入ってくる
「呪いが効かない?へぇーそんなやつ俺たちのボスぐらいだぜ」
「お嬢ちゃんにボスほどのそんな力があるとは思えないけどな」
するとアリスは
「お嬢ちゃんではありません。私の名前はアリス16歳です。あなたも名を名乗ってはいかがですか?」
男はそうだったと思いながら
「おう、そうだな自己紹介しとくか」
「俺の名は、リプス 同じく7神将で2つ名はスピードキングだ」
「まったく、名前なんてどうでもいいでしょ」
ミミカが強くいい放つ。
「リプス、あんたあの子の足を止めなさい。その間に詠唱するから」
「はいはい、ミミカ様了解です」
リプスはだるそうに答えた。
「てか、あの子アリスだっけ標的じゃないだろ?」
「いいのよ。あいつの仲間なら皆殺しよ」
「あいつ?」
アリスは、ふと思った。あいつっていうのはロリコンさんのことかな?
あっ失礼だよね、ロリコンとか
じゃあ、なんて言おうかな?
顔イケメンだったしイケメンさんにしようかな?
それなら失礼じゃないし
と独り事を言っていると
「おい、お前なに独りでぶつぶつ言ってやがる?」
「あ、すみません」
とアリスは素直に謝る。
「リプス、早く足を止めろ!」
「上から目線だな、了解した、じゃあアリス覚悟してもらうぜ」
それを聞いてアリスは再び、防御体制に入る。
「アンノーンよ、俺に力を」
すると身体が発光し始め、白いオーラに包まれた。身体に身につけていた刀を抜き前に突き出す。
「ミミカ、何分だ?」
多分、呪いの詠唱時間のことを聞いているのだろうとアリスは予測した。
「3分よ、それまで何とかして」
とミミカは答える。
「了解だ、じゃあアリス行くぜ」
といいながら、リプスはその場から消えた。アリスは急に消えたリプスがどこに行ったかを周囲を伺っていたその瞬間
「もらったー」
と大きな声が後方から聞こえて
アリスは後ろを振り向くと顔の寸前まで刀が迫っていた。