08 呪い使い ミミカ
「アリス!待て」
十座は、そう呼びかけたがアリスは聞こえてないのか走り去って行った。
「私は、ここにいるね。ピンチになったら呼んでくれ」
とエリカはベッドに寝転がり仰向けになった。
「あんた、アリスが心配じゃないのか?」
と問いかけるとエリカは
「ロリコンが行けばいいだろう」
「十座だ」
「了解、じゃあ十座、アリスのこと頼むね」
俺は、少々思うところがあったが頷きアリスが走ったほうへ走って行こうとすると
「音から、察するに図書館だ」
とエリカは言った。
「了解だ。エリカ」
てか図書館ってどこ?と十座は走っている途中に思ったのだった。
アリスは図書館に着くと、二人の少女と少年が立っていた。
「うわぁー、でけぇ蔵書だな。この木造の小さな家のどこに入ってやがるんだ!」
とやせている少年は言った。
「これは、魔法空間よ。恐らくすごい魔導師がいるのでしょうね」
と、黒いローブを着た少女がアリスを見た。
「なんなんですか、あなたたちは?」
とアリスは言うが
「教える必要はないわ。あなたはすぐに死ぬんだから」
と黒いローブの少女は
手を出し、黒い球体みたいなものを生成していく。
「アンノーンよ、私に力を」
魔法?アリスは防御体制に入ろうとすると
「遅い」
「ブラック・ミミカガン」
放出された魔法は、アリスに直撃した。
「あっけないわね。」
と図書館の中央あたりまで歩きだすと、後方から声が聞こえた。
「あっけないのはあなたです」
「アリス式瞬間斬撃弾」
無色透明のかまいたちのようなものが黒いローブの少女にヒットする。
「うわぁー」
そして、倒れこんだ。
「おーやるな」
痩せた少年が、関心していた。まさか、こんな小学生みたいなやつがこんな力を持っているとは思っていなかったからだ。
黒いローブの少女は、苦しいながら立ち上がり
怒りながら
「こ…こんなガキに。許さない。八つ裂きにしてやる」
「私は16歳です」
「知るか!」
「お前名前は?いや、魔法名にアリス式とかついてたからアリスだな」
アリスは「はい」と頷く。
「私は、ミミカ。
北王神に仕える7神将の一人カーズのミミカだ!」