06 運命とは?
衝撃的な運命的出会いをして数分後、
金縛りが消え、声を出せるようになった。
いや、これが運命とは認めたくないな。
最悪の出会いだ。
ベッドに座っている俺の横に、木の椅子が2つ。
その上に女の子が二人座っている。
「エリカだよ、よろしくね」
大人っぽい口調でエリカはそう言った。
エリカは、銀髪の子で、腰辺りまでの長いストレート。肌は白く目の瞳は赤色だった。
上は黒い軍服みたいなもので下も色を揃えて膝上までしかない黒いスカートを身に付けている。
俺より年上に見える。ちょっとSっぽい感じを匂わせる。これで鞭でも持ってたら本当にそう思う。
そして隣の女の子もすかさず挨拶をする。
「アリスと言います。16歳です。よろしくお願いします」アリスはにっこりと笑い自己紹介した。
アリスは、金髪碧眼でエリカと同じく肌が白い。
上は、白のブラウスで下はフリルのついた水色のミニスカートだった。
髪はミディアムぐらいの長さで16歳とは思えないほど幼く見えた。
この子、本当に16歳か?
小学生ぐらいにみられてもおかしくないな。
でも、そんなことは関係などなかった。
俺がいままで見た女の子なかで一番可愛いと思った。いや断言してもいい。
こんな可愛い子に、あんな醜態を…
やばい、悲しすぎる。
あれが、運命だったのなら仕方ない。
だか、認めたくもないと十座は心の中でそう思ったのであった。